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スピーカー再生技術(9)-ダブルバスレフ型が普及しない理由
ダブルバスレフ型は、シングルバスレフ型の拡張型なのに、なぜ普及していないのでしょうか?シングルバスレフ型よりも、優れているはずなのにおかしいとは思いませんか?
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ここから書く内容は、私の推定に基づくものなので、違う意見も多いと思います。しかし、ここを明確にしていかないと、バスレフ型を一般的に拡張することのメリットを見つけることはできません。
ダブルバスレフ型が普及しない理由については、下記の理由があると思います。
- ダブルバスレフ型で実現する帯域(低域の再生限界)を必要としている人は少ない。
- エンクロージャの製作にコストがかかる割に、スピーカーユニットを増やせないので高級感を演出しにくい(とメーカーが考えている)。ユーザー側から見れば、スピーカーユニットが多く大きいほうが高級感があると思う人が多い。
- ユーザーやメーカー、評論家などの多くは、低域を評価するときに、『質』ではなく、耳で感じる『量』を重視している。
- ダブルバスレフ型の良い作例が少なかった。
私はオーディオ業界のことをよく知っている訳ではないので、異論は多いでしょうが、概ね以上のような理由があると思います。
それでは、以上に挙げた個々の項目について、私の考え方を以下にまとめました。
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