Project MCAP-CR 多自由度バスレフ研究所 Multiple-Degree of Freedom Bass-Reflex Laboratory |
多自由度バスレフ型の代表的なアプリケーションに、標準MCAP-CR型があります。 MCAP-CR型は、複数の 空気室とダクトにより、多自由度のばね‐質点系を構成するものです。 標準MCAP-CR型は、自分以外にも、既に複数の製作例があり、その効果は証明されています。 標準形においても自由度が大きいため、最適な設計法は、確立されていませんが、今後、最適設計法の研究は続けてゆきます。 ここでは、多自由度バスレフ型のなかから、標準MCAP-CR型、AICC-CR型、CBS-CR型を紹介してゆきます。 |
MCAP-CR/AICC-CR/CBS-CR
同形モデル |
図2 標準MCAP-CR
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図3 CBS-CRの概念
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図4 簡略化したCBS-CR
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副空気室が4つの場合の標準MCAP-CR型の構造図です。 |
CBS-CR型の概念です。主空気室から、結合の手が4本伸びており、それぞれの空気室からも同様に結合の手が4本伸びています。これらの結合は、永遠に拡張可能です。 |
CBS-CRの概念そのものでは、自由度が大きく、複雑すぎるので、そこから、破線で囲った部分を切り出します。これが、簡略化したCBS-CR型となります。 |
図5 CBS-CRの最小構成モデル
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図4が実際にどのように構成されるかを示したものが図5
です。空気室は全部で4室あり、平面上に、合理的に配置できます。このように平面的に配置できることが、CBS-CR型の最大のメリットになります。標準
MCAP-CR型、AICC-CR型の場合は、副空気室が3室の場合には、全ての空気室を平面上に配置することが困難ですが、CBS-CRの場合は、空気
室を増やしても、平面上に空気室を配置することができます。 ただし、今回は、他の2タイプと同じ形状にするために、この利点は諦め、空気室を立体的に配置しました。 |