Project MCAP-CR

多自由度バスレフ研究所

Multiple-Degree of Freedom Bass-Reflex Laboratory


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共鳴管システム

共鳴管は、最も効率よく低音を補強する方式のひとつです。ここで紹介する方式は、共鳴管の共鳴周波数を増やそうとする試みです。共鳴管の設計は、難しくありません。最も面白い方式の一例といえるでしょう。
  1. 穴開き共鳴管 (Pipe Resonator with Additinal Holes : PRAH)。
    共鳴管の途中に孔を開けて共鳴周波数を増やす試みです。自分で考案した方式です。
  2. 多重共鳴管 (Multiple-Pipe Resonator : MPR)。
    共鳴管に空気室を設け、そこから絞った孔を通して複数の共鳴管に繋ぐ方式です。これは、おおさわさん考案の方式で、スピーカー再生技術研究会でお披露目し、参加者を驚嘆させました。共鳴管の中でも最も優れた方式と云えるでしょう。
共鳴管は、多自由度バスレフほどややこしい方式ではありませんので、ここでは、PLAHとMPRの共鳴周波数の計算式を紹介するのに留めておきます。

PRAHもMPRも本質的には同じ効果を狙ったものです。PRAHのほうがシンプルですが、効果はMPRのほうが大きいと思います。PRAHは、既に製作した共鳴管システムがあれば簡単に試すことができます。気に入らなければ開けた孔を塞ぐことで元に戻すことができます(格好良く戻すのは難しいですが)。

MPR(多重共鳴管)の設計法は、スピーカー再生技術研究会の中に、おおさわさんご本人の説明があります。

共鳴周波数の計算式(cは音速)

共鳴管
共鳴周波数[Hz]
備考
管長 = L0 c/4L0, 3c/4L0,5c/4L0, ...

管長 = L1 c/4L1, 3c/4L1,5c/4L1, ...
管長 = L2 c/4L2, 3c/4L2,5c/4L2, ...
管長 = L3 c/4L3, 3c/4L3,5c/4L3, ...

共鳴管に興味のある方は、是非ともお試しください。