バスレフの理論は解明されているが...
バスレフ方式は、従前から工学的に解明されています。
ヘルムホルツの共鳴と位相反転を利用して効率的に低音再生を補強するバスレフは、単純ながら効果の高い方式です。
しかし、理論が単純なため、理解と追求はないがしろにされているかもしれません。
バスレフ型の拡張としては、ダブルバスレフ型があり、アマチュアを中心に作例が多くありますが、
方式そのものは、メーカーでさえも手を出しにくいようです。
私は、バスレフ型という方式の原点に戻り、拡張を追求してきました。
その結果、バスレフ型を一般多自由度に拡張することで、低域の音圧やレンジを改善するだけでなく、
低域の聴感上の分解能が改善することが確認されました。
多自由度バスレフ型の開発にあたっては、原点に立ち返って、運動方程式モデルから始めました。
理論は、一般的には難しいところがありますが、この方式でスピーカーシステムを設計・製作することは、
難しくありません。
このシステムの開発を通じて、多くの方から助言や協力を頂きました。
改めて御礼申し上げます。
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