Project MCAP-CR 多自由度バスレフ型研究所 バスレフ研 |
前回は、シングルバスレフ型の低域の質には、問題が発生しやすいことを書きました。
厄介なことに、この問題は、バスレフ動作の効率を上げれば上げるほど顕著になります。
このため、ダクトに工夫をして摩擦損失を増やし、バスレフの欠点を小さくするという工夫が必要になります。
では、よく出来ていないシングルバスレフ型の欠点を実感するには、どうすれば良いのでしょうか。
自分がよく使うソースは、ウッドベースを含んだジャズのピアノトリオなどです。
ベースの音に聞き耳を立て、ベースの音程を聞き取ろうとします。
このときに、ベースの音程が明確に聞き取れれば、低域の質は問題点はありません。
シングルバスレフでも上手に設計されたものはあります。
弓で弾く演奏よりも、指で弾くピッツィカートのほうが差がわかりやすいと思います。
ベースの迫力だけに集中してしまうと、こうした問題には気づきにくいようです。
ご自身のシステムで、この問題が感じられたら、MCAP-CR型を試してみてください。
自分で製作する必要はありますが、私が製作したDie Bremse
のような、ペットボトルとホースを使うタイプなら簡単に作れます。
設計の詳細にはこだわらず、接続ホースの長さと組み合わせたボトルの容積を適当に変えるだけで十分です。
空気室も4つあれば十分です。
実験にはこれでも大丈夫です。
ペットボトルの音はあまり(自分には『まったく』)感じられないのでヘンテコなデザインに我慢できれば、
8cmシステムとしては、立派な音になると思います。
ちなみにMCAP-CR型の欠点は下記のとおりです。