バスレフのモデルをものすごく簡単に書くと、右上のFig.10のようになります。
Mainと書いた部分が箱に相当し、上の太い棒"1"がダクトになります。Mainは、主となる空気室を表し、ここにスピーカーユニットが装着されま
す。すると、上記のようにダクトの内部の空気塊が位相反転して第2の振動板として低音を補強する効果を得ることができます。
この部分だけをシミュレーションするのであれば、表計算ソフトで簡単にできるので、バスレフを拡張したMCAP-CR型に対応できるようにしたのが、左
のメニューにあるシミュレーションソフトです。バスレフだけ分別して計算式を作るのは面倒なので、副空気室がひとつのダブルバスレフ型のモデルを使いま
す。
Fig.11のように副空気室が主空気室に較べて十分に大きな場合には、副空気室の影響を無視することができます。例えば、Sub1の部分をリスニング
ルームと考えれば納得出来ますね。この場合、ダクト"2"は窓が少し開いているのと同等で、考慮しなくても良いという訳です。
ですので、このソフトにおいて、副空気室を1つ、副空気室の容量を、約10立法メートルとしてみました。
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Fig.11
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