Project MCAP-CR 多自由度バスレフ型スピーカーシステムの研究開発 物理モデルに基くシミュレーションソフトウェア開発 |
前回は、三角関数の加法定理を見てきました。
加法定理を導いた理由は、三角関数の微分形を求めるためです。
微分を理解することは、三角関数を役立てるためには必須です。
三角関数だけでなく、世の中の現象の過渡状態を表現するためには、微分は絶対に必要です。
微分のことを英語で"derivative"と表現します。
投資やトレードの用語でもデリバティブがあります。
このデリバティブは、微分とは違う意味で使われていますが、微分について知っていれば、ばるほど、と思うことでしょう。
ということで、今回は、微分についておさらいします。
教わっていなくても、どのようなものか概念を知っていると役に立ちます。
微分なんか何に使うのか?と思ってもこらえてください。
必ず役立てることができるます。
高校で微分を教わる少し前、中学のときに、『変化の割合』という概念を教わります
変化の割合をごく直感的に表現すると、横軸の値の変化に対する縦軸の値の変化となります。
このときに重要なのは、グラフがまっすぐでない場合には横軸の値の変化の大小によって、そのときに縦軸の値の変化量が変わることです。
これを図で確認してみましょう。
上に見た変化の割合において、横軸の変化の量を極限までゼロに近付けたときの変化の割合の値を、その点における『微分係数』といいます。
これを、数式で表現してみましょう。ここでは、高校で教わる表現として、Δxの代わりに、hという文字を使います。