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先月末から個人的にはいろいろなことがあって大変なところだった。そん
な中で、いいことがいくつかあった。
今週は『集まれ!塩ビ管スピーカー』のオフ会で楽しめたし、先月のStereo誌のコンテスト表彰式で、浅尾さんのスピーカープレゼントに応募したら当選
してしまった。
スピーカー自体は先週の土曜に配達されたのだが、忙しくてそのまま置いてあった。
梱包は簡易的で、ユニット部分に段ボールを被せ、その他はエアキャップで巻いただけであった。これで大丈夫かな、と思っていたら、アレアレ...
梱包を解いたところで、ツィーターが落ちた!
????と思い、よく見ると、フルレンジのFF165WKもビスが外れている。
何で???
こんなことはあり得ない、と絶句した。
幸い、ユニットには傷は付いていないので、何とかなりそうだ。
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角は、写真のように潰れていた。
音には関係ないから、まあいいか.....
外れていなかったもう片方もチェックすると、やはり、木ねじが全部緩々だった。
どうしてか分からない。運送によってネジが緩むとは考えられない。ネジが全部緩むほどの状態なら全体が相当なダメージを受けるはずだ。
今回のダメージは、角の1箇所だけで、他にはダメージは見られない。
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修理のために、木ね
じを外してみた。
木ねじの孔は全部緩かった。締めても締まらないほど緩い。というか、木ねじの役割を果たしていない。
何度も外して調整したんだな、やっぱりプロの仕事は大変なんだ。と感心しながら、修理を開始した。自作している自分にとっては大した修理ではない。
爪付ナットでも付けようかとドリルで孔を拡げたところ、板厚を超える深さの孔になった。孔の向こうは補強の桟が入っていた。これでは、爪付ナットは使えな
い。
しょうがないので、孔を5.5mmに拡げて、M4の鬼目ナットを捩じ込んだ。鬼目ナットは綺麗に入った。
これで大丈夫、とひと安心と思ったら、ツィータフランジの孔にM4が入らない。M4と思い込んでいた自分が馬鹿だった。
しょうがないので、裏から、M3のフランジナットを嵌め込んで、何とか留まった。
フルレンジのほうは、M4の鬼目ナットで全然問題なかった。
爪付ナットより鬼目ナットのほうが良いのかもしれないと思った。
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修理後は、写真のように、ツィータ、フルレンジとも問題なく付いた。
オリジナルの状態よりしっかりしていると思う。
しかし、疑問に思ったのは、試聴のときの取付状態である。ユニットはゆるゆるにしか付いていなかったはずで、本来の性能が発揮されたとは思えない。
そんな状態で試聴したのだろうか?
木ねじは、何度か外すと確かに緩むが、2,3回の取外しではここまで緩むことはない。恐らく、下孔が大き過ぎたのだろう。その証拠に、下孔は、補強の桟に
まで達していた。
まあ、せっかく頂戴したのだから、楽しまない手はない。
修理が完了したところで、早速、居間で試聴した。
適当なスタンドがないので、円柱形も木材を3点接地して床に置いた。
最初は、イマイチな音がしたのだが、1時間もすると、真価が発揮されてきた。
印象は、市販品と肩を並べる音。自作では、仲々この味は出せない。滑らかで、大人しく、刺激的な音は出さない。フラットな特性を感じさせる素直な音であ
る。
フルレンジにもネットワークが入っているのかと思ったが、同封されていた記事のコピーを読むと、ツィータにだけ12dB/Octのネットワークがあるだけ
で、フルレンジの方は、スルーになっている。
プロが設計すれば、Fostexのフルレンジでも、こんなに癖のない音が出せるのか、と感心してしまった。
音楽の友社さん、どうも有難う御座いました。
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