MCAP-CR
多自由度バスレフ型スピーカーシステムの研究開発
物理モデルに基くシミュレーションソフトウェア開発




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01/04
ビー玉のイ ンシュレータ
01/08
トルコ旅行
01/17
関東三土会
01/18
多重共鳴管
01/23
SDメモリプ レーヤ/OS遍歴
01/30
無題
02/05
Die Bremse(虻)からMedousa(メドゥーサ)へ?
02/06
デジタルアンプ
02/12
やっと終わった撮影収録
02/13
何故多自由度?/Vine Linuxを使ってみた
02/19
今年のオフ会/離散体と連続体/Openoffice Math
02/26
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2011/01/04

ビー玉のインシュレータ

 新年明けましておめでとう御座います。本年もよろしくお願い申し上げます。

 今年も海外で歳を越した。昨年はメテオラで、今年はイスタンブールだった。今年から会社の決算期が12月の戻るので、今回が最後のチャンスだった。


 昨年末東急ハンズ銀座店でインシュレータ用のパーツをいくつか購 入してきた。

 木材の輪が8個で189×2=378円、直径17mmのビー玉が367円と両方合わせても745円しかしない。オーディオ用ではないので、東急ハンズの ような高い店で買ってもこの程度である。

 現在も同じ店で購入したおはじき型のひしゃげたビー玉を使っているが、設置しにくかった。このため、新しい形のインシュレータを試してみたかった。

  今回試すのは左下の写真のようにして球形のガラスを使う方法である。球形は、そのままでは安定しないがこのように輪に嵌めると安定する。この向きで使う と、スピーカーキャビネットとは点接触になるので、前記のおはじきかまたは天然石のような使い方ができる。この組合せでは、ビー玉の下面が下に付いてしま うかと思ったが、ちょうどぴたりのサイズで、ビー玉を線で受ける形になった。

 見た目も結構綺麗で音は良さそうである。実際に使ってみる と、なかなか悪くない。おはじき型や天然石のインシュレータのような良さは共通しており、音はシャープにまとまる。しかも安定性が良いので使いやすい。こ の形だったら、大きさを変えれば大型のシステムにも使うことができるので発展が容易である。

 次は、砂とか砂利を使うインシュレータに挑戦しようと思う。



2011/01/08

トルコ旅行

 新年明けましておめでとう御座います。今年2回目の日記ですが、 前回のものは、昨年のうちに書いておいたものでした。年末年始はトルコへ旅行し、帰宅したときはへとへとだと思ったので、昨年のうちに書いておいたもの一 度読んでからをアップしました。

 左の写真は、今年の初日の出です。イスタンブールのホテルの庭から、ボスフォラス海峡の向こうのアジア大陸から上がる初日の出でした。イスタンブールは 海峡を挟んで、アジア側とヨーロッパ側に分かれていて、美しいのはアジア側ですが、ホテルはヨーロッパ側にありました。

 朝食をとっていたら幸いにも初日の出が見えたので、コンパクトデジカメで1枚。初日の出は美しい!

 さて、ここからは文体を変えて...
 イスラム教のモスクはとても美しい。写真のように、ドームの脇に高い塔が立っている。塔には拡声器が付いていて、お祈りの時間になるとそこから街中に放 送されるようになっている。

  イスラム教国を訪れたのは初めてである。訪れてみて初めて自分や日本の人々が(多分世界中殆どの人々)、イスラム教について全く誤った考えを持っているこ とを学んだ。ツアーには、観光ガイドがずっと付いていて、イスラム教の本質を説明してくれた。イスラム教は、キリストも預言者として信じ、尊敬しているの だと云う。偶像崇拝がないので、預言者を通さずに神に直接祈るのだという。

 しかし、一部の国や地方では、宗教が政治に利用され、学のない人を扇動して、本来の教えとは違うことを行っているのだと、トルコ人ガイドが語ってくれ た。自分はそんなところしか知らなかった、または、知らされていなかったということだろう。
 カトリックである妻は、関心を示し、キリスト教社会の悪い面を感じていた。

 モスクは内部も美しい。音響効果もよさそうだが、ローマカトリックとは違いオルガンはない。お祈りは見世物ではないので、内部の音響を確認することはで きなかった。
 エフェソスには、昨年訪れたギリシャと同じく、ギリシャ時代の劇 場がある。ここの音響は昨年の日記に書いたギリシャでの劇場より は、客席がなだらかに高くなっており、音の通りは悪いが、撮影したこの位置からでも、中央にいるガイドの声(イヤホンガイドを使っているので大声は出さな い)も何とか聞こえる。ここなら音楽や演劇も楽しめたのだと思う。

 トルコからも過去にメールを送ってくださった方がおられたので、時間があれば会いたかったのだが、広い国で事情も分からないので今回は連絡しなかった。 次に行くとき(があれば)には連絡してみようと思う。

 ここ10年位で何度海外旅行に行っただろうか。数えてみたら思い出せるだけで、今までに28カ国に行っている。勿論何度も行った国もあるし、数時間で通 り過ぎた国もある。

 こ の金額があればそこそこのハイエンドオーディオを買えたと思う。しかし、これ以上歳とったら行けなくなるし、死んだら行けないし、死んでも義父のように オーディオ装置の処分に困るだろうし、ということで、一期一会の旅行に投資した。趣味のオーディオにはなるべくカネを使わない貧乏オーディオであるが、た くさん投資したからと云って、その分満足度が上がる訳ではないと思う。自分のオーディオ装置の音には結構満足しているので、音を良くするためのこれ以上の 投資は不要なのかもしれない。

2011/01/17

手作りアンプの会の関東三土会

 自分は、『スピーカー再生技術研究会』という新しい会の会長をしているが、『集まれ!塩ビ管スピーカー』と『手作りアンプの会』の会員でもある。どちら もナマクラの会員であるが、ときには参加するように務めているつもりである。

 1月15日にミューズの方舟に出品した"CON GIOIA"を持って関東三土会にお邪魔した。同じくミューズの方舟に出品された金子さんが北海道から出てこられるというので、おはなしもしたかったし、 改めて聴き直してみたかった。

 金子さんの作品は、昨年12月13日に書いた日記の 一番上にある、最も小型のものである。そのときは、次が自分の番だったためあまり説明を聞くゆとりが無かったので、三土会では、改めて、そのポイントを拝 聴した。ミューズの方舟のときの反省を含め、今回は、ネットワークを多少変更し、若干ハイ上がり気味に調整されたそうである。また、最も大きなポイント は、箱の癖を消すエンクロージャ形状は『ひょうたん型』ということである。確かに、癖がなくバランスの良い音である。見事にまとまっており、思ったとおり 会の方々の評判が良かった。手作りアンプの会のスピーカー分科会掲示板には内部の写真があるので、興味のある方はぜひともご参照ください。

  自分の"CON GIOIA"の説明もなかなか理解して頂くのが難しかった。プレゼンの中で、教会で録音した合唱曲を掛けたところで、『こういう音楽が気持よく再生できる ように調整している』ことがバレた。しかし、自分の好みに調整することについては、満場一致で合意した。

 ミューズの方舟のイベントにつ いて、金子さんと話す時間があった。どちらも、やはり、自宅で良く鳴るように調整するとあの会場では良くないようだ、ということで一致した。会場が広く、 入場者が多いため、途中で音が吸収されてしまう。このため、かなり強烈なハイ上がりに作っておかないとローブーストの冴えない音になってしまう。しかし、 そのための音を作るというのもどうかなあ...というところだ。このへんの感想は、同じくミューズの方舟に参加した、ヴァリアスさんのページにも書かれてい た。

  今回最も収穫だったのは、的場さんが持ってこられた、SDメモリープレーヤーのパフォーマンスである。最初は、ハイサンプリング、高分解能のソフトを実 演、確かにCDプレーヤーとは全く違う音である。その後、CDからリッピングした音を聞くとこれも全く異次元である。塩沢さんのハイブリッドアンプと FE103Enを使ったバックロードホーンの威力が大爆発。CDで聞いたときはそのシステムの良さが分からなかったのだが、SDメモリープレーヤーの音を 聞くとパフォーマンスが全開の最高レベルの音になった。

 SDメモリープレーヤーの音を是非とも自宅で聞いてみたくなった。

 三 土会の様子は既にアップされていました。

2011/01/18

多重共鳴管

 研究会のオフ会にも来られたOさんが、MCAP-CRを見ていて考案された、多重共鳴管を見せて頂いた。勿論音も聞かせて頂いた。当日は、M-TKさん にもお付き合い頂き、有意義な議論をすることができた。

  多重共鳴管は、MCAP-CRの主空気室に共鳴管を2本付けた構造である。各共鳴管が別々な動作をするように、各共鳴管の入り口は絞ってダクトにしてい る。なるほど...この絞るという工夫をすることによって、2本の共鳴管が別々に動作するようになっている。これには、自分も気付かなかったポイントであ る。

 まず音を聞くと、豊かで思い切りの良い音に驚いた。共鳴管式の良さがストレートに出ている。2本の共鳴管を使用したために、癖も軽 減されており、ボーボーした感じはあまりない。共鳴管の出口に手をかざすと、振動板正面よりも、明らかに強い風圧を感じる。また、周波数によって、共鳴の 強さが、ひとつの共鳴管が支配的になったり、もう片方の共鳴管が支配的になったりするのがよく判る。共鳴管の出口に耳を付けて聞くとどちらの共鳴が強いの か判然としないのだが、手をかざすと違いがよく判るのは、感覚とは異る発見だった。

 Oさんは、これにキットを使用した自作オシレータ+ オシロを使って確認されていて、理屈通りの効果を確認しておられた。この様子も、M-TKさんといっしょに確認させて頂いた。これは素晴らしいので、自分 も今年はオシレータとオシロの自作から始めようかという気になった。

 Oさんの共鳴管は、共鳴周波数を左右でずらして、ピークとディップ が少なくなるように考慮されており、調整もかなりされたということだった。その効果は良く現れていて、癖を感じさせない音に仕上がっていた。但し、ディッ プが完全に無くなっている訳ではなく、たまたまベースの周波数とディップとが重なるとちょっと寂しい感じになるということで、その音も聞かせて頂いた。O さんは、何が何でも自分をべた褒めという人とは違い、冷静に弱点を分析しておられる。このため、聞かせて頂いた、メインスピーカーは、バスレフの癖のない 素晴らしい音に仕上がっていた。ウーファーにはコーラルの30cm+α位のユニットを使用している。ぱっと聴いて、ダクトのチューニング周波数が、耳障り にならない周波数まで下げられていることが分かった。しかもリアダクトにしており、無理に低音を持ち上げたバスレフのような煩わしさがない。これも素晴ら しいシステムである。

 他にも、バックロードホーン、MCAP-CRも比較視聴させて頂き、多いに勉強になりました。

 Oさん、M-TKさん、どうも有難う御座いました。次回のオフ会では是非皆で聞きたいと思います。

2011/01/23

SDメモリプレーヤ


 先週手作りアンプの会の関東三土会に来られたBunpeiさんにご訪 問頂いた。目的は、SDメモリプレーヤーの試聴である。
このSDメモリプレーヤは、まだ基板の段階で、筐体も電源も付属していない。また、DACも別に準備しなければならない。Bunpeiさんが持ってこられ たのはFidelix社製の、ハイサンプリング対応のものである。20万円位するものだそうである。

 Bunpeiさんは、いろいろ試した結果、電源には乾電池が良いということで、写真のような電源を持ってこられた。

 このSDメモリプレーヤを使うには、まず、音源を準備しなければならない。ハイサンプリングの音源は限られるので、自分がチェックに使うCDをいくつか リッピングしておいた。

 使用したCDは、
(1) ゲルギエフの『春の祭典』(468 035-2)
(2) "Sing for Joy2"'(ICCD43430)
(3) ハイデルベルク教会のオルガン(CR990601)
(4) オーマンディ指揮のブラームス交響曲第一番(SICC 1421-3)
の4枚である。(4)は、30年位前に廃盤になったLPレコード(SOCT18)も持っているので、これも準備しておいた。

 リファレンスシステムは、普段自分が使用しているもので、CDが日立のDVL-P900、LPが KenwoodのKP-1100とAudio TechnicaのAT-ML33OCC、プリアンプがAccuphaseのC-2000、メインアンプは、研究会のオフ会でも使用したユニエルのPA- 036、スピーカーシステムは、FeastrexのNf5Ex+自作MCAP-CRのTR130cキャビネットという構成である。スピーカの最低域は約 30Hzで、使っている部屋での低域は結構フラットである。

 CDプレーヤが8,000円の安物なので、リファレンスとしてはどうかという疑問があるのだが、自分の耳には、StuderのD730と比べて遜色ない か或いは良いように聴こえるのでとりあえずこれでも良いことにしておいた。かつてパイオニアのDVDプレーヤがGoldmundの高級品と同じDACを 使っているということで話題になったこともあるし、最近はチップの性能向上が著しいので、DVL-P900も高級品と大差ないかもしれない。耳に自信のな い自分には、高級品は『猫に小判』かもしれない。

 最初に春の祭典のトラック3で比較した。このトラックは、ダイナミックレンジが広く、大太鼓の37Hzのピークが強烈で馬力のないアンプでは一発で詰 まってしまう難しいソースである。低域とダイナミックレンジの差は、CDとSDとであまり差を感じなかった。

 次にSing for Joy2を聞いた。これは、Chester大聖堂の合唱で、透明感のある録音が特徴である。このソースを聞くと、透明感でSDがCDをかなり上回った。 SDのほうがゆったりと聞こえる。SDは雑味がなく、細かい音が良く聞こえる。

 ハイデルベルクのオルガンは31Hzにピークがある録音が特徴で、低域がしっかり出ないシステムでは、空振りで振幅が大きくなることによる歪が耳につく ソースである。これは、意外にCDとSDとの差が小さく感じた。

 ブラームスでは、SDのほうがCDよりも美しく響いたが、LPのほうがもっと良く感じた。LPをプレスしたのは30年以上も前のことだから、その間にマ スターテープが相当劣化したはずで、その差が出るのはやむを得ないことなのだと思う。

 以上が自分の準備したソースでの聴き比べであった。この他に、Bunpeiさんが持ってこられたソースも試聴した。

 ハイサンプリングのソースは聴き比べる対象がないのでディスクより良いか悪いかは分からない。あるヴァイオリン協奏曲を聴くと、自分にはものすごく不自 然に感じた。大太鼓はガツンと響くのだが、後からとって付けたように聞こえる。また、ヴァイオリンは妙にクリアである。音場感も不自然だ。楽器までの距離 の差が出ない。ハイサンプリングのデモ用に、マルチマイクで創った音ではないかと思う。スピーカーを2インチW2-802SE×4発のQNDR型に取り替 えて聴くと、音場が全く拡がらない。ヴァイオリンの音は腐って聴こえる。この音を聴いて、Bunpeiさんは、スピーカーの音が悪いと感じられたようだ が、その後、某評論家の先生が使用しているというリムスキー・コルサコフの管弦楽を聴くと、QNDRでオーケストラの音場が自然に拡がった。この差には我 ながら驚いた。Bunpeiさんも、前者が創った音であると実感されたようだった。QNDRは、ソースの差を拡大して聴かせる独特な音であると強く感じ た。因みに、元のFeastrexに戻って後者のリムスキー・コルサコフを聴くと、音の良い普通のステレオ再生になった。

  自分が思うには、録音での音の善し悪しを決める要素は大きく分けて3段階だと思う。第一は、音源と録音ホール(またはスタジオ)の音で、これは、マイ クロホンに入る前の段階である。録音とは云えないかもしれないが、エンジニアはこの部分も含めて決めるので、録音に含めても良いと思う。これが、全体の 50%を占めると思う。第2が、マイクロホンの設置とミキシングで、これが40%、マイクロフォンやアンプ等の機材の質の差が8%、記録するフォーマット と機材の差は2%、といったところではないかと思う。経験がないので根拠はないが、今まで数多くのレコード(LPやCD等)を聴いてきて思うことである。 最後の2%というのは、30年前なら50%だったかもしれないが、今では、デジタル技術が進歩したので差が小さくなったと感じている。

 先日の三土会では、同じシステムを会のCDプレーヤーで掛けた別のソースと比較して大きな差を感じた(勿論自分のシステムではない)。ところが、自宅で 同じソースを比較すると微妙な差 に感じた。三土会ではソースの差が大きかったのかもしれない。SDプレーヤーは魅力的だが、ものぐさな自分には、筐体や電源、DACを自前で作るのとソー スを作るのが面倒なので、導入するのは少し先になりそうだ。既に40件のバックログを抱え、将来は入手困難ということで気にはなるのでどうしようか、と少 し迷っている。

 Bunpeiさん、どうも有難う御座いました。

OS遍歴

 自分にとって、コンピュータは不可欠のものである。これがないと、スピーカーシステムの設計開発も出来ないし、情報の発信も出来ない。いまや、オーディ オシステム以上に重要な要素だと思う。

 昨年Windows2000の調子が良いと書いたら興味をそそられたという方がおられた。自分もOS遍歴が懐かしいので順を追ってまとめてみた。

 OS を初めて意識したのは、米国に渡った1993年のこと、最初はMcIntoshだった。バージョンは分からない。使ったのはほんの数日だけである。その 後、個人用には、MS-DOS6.0+Windows3.11を使い、タイムシェアリング用として、VAX/VMSというものを使った。VMSは、一般の 人には、馴染みがないが、最も信頼できるOSとして、現在でも化学工場の制御システム等に使われているはずである。少くとも、5年前には使われていた。自 分が使ったVAX/VMSは、コマンド ラインだけで、操作が難しく感じた。とはいえ、当時はWindowsをあまり使わずにMS-DOSを使っていたので、比較すると VAX/VMSがものすごく難しいという訳ではなかったかもしれない。1994年には、Pentiumの90MHzCPUを使用した当時最高級パソコンを 購入した。メモリは32MB、SCSIハードディスクを搭載という超高級機で、6,000ドル位、軽自動車が新車で買える位の金額だった。これを使っ て、Fortranプログラムを走らせて熱伝達の研究に勤しんだ。

 1995年に帰国し、Windows95を導入した。このOSは、 32ビットの最新OSとして鳴物入りで登場したが、不安定で、決して使い良いとは思えなかった。今思えばかなり中途半端なOSだった。 Windows3.11と比べても使いやすい訳ではなく、安定性も大差なかった。この系列は、Windows98、WindowsMeと続いてディスコン になった。品質が悪すぎて使えなかったのだろう。

 その後、職場がソフトウェア会社に変わり、1997年 頃から再びVMSを使用するようになった。これは、Open VMSというもので、GUIもあったので、操作はあまり難しくはなかった。翌年には、会社のソフトウェアが、WindowsNT Workstation4.0に対応するようになり、個人のシステムもNT4.0に変更した。高価だったので、個人でNT4.0なんて使っている人はいな かったが、このOSは極めて安定していた。安定度では、歴代Windowsの中で最高ではないかと思う。メモリも64MBあれば十分に動作したので動きは 軽快だった。この時代には、NTに対応した拡張ボードは少く、会社で購入する前に、自分でボードを購入して動作をチェックした。コンピュータ文盲になるの が怖かったので、投資は惜しまなかった。

 2000年には、転職してハードウェアの会社に入った。そこではWindows2000 Professionalを使っていた。これは、NT4.0 Workstationの良さをそのまま残し、USBにも対応したOSで、使いよかった。そこでの業務は洗練されていたとは云えず過酷を極めたが、僅かな 時間を見付けてLinuxの勉強を始めた。当時、その会社ではUNIXのソフトを使ったシステムを売っていたので、多少でも知識の足しにしたかった。その 当時は Turbo LinuxとかRedhat Linux等が主流であったが、ハードウェアの選定には苦労した。出来たのはWindowsとのファイル共有くらいだったろうか。

 Linux は、その後、Mandrakeを使うようになった。他のシステムと比べて、設定用のツールが使いやすかったし、便利なソフトが他のディストリビューション より多かったためである。バージョンは9.0から始めた。Mandrakeはフランスの会社だったが、ブラジルのConnectivaと合併し、今は、 Mandrivaになっている。名前は変わったが、Mandrakeのときと同じように使いやすいシステムである。現在自分が使っているバージョンは、 32ビット版の2008と64ビット版の2010である。2009は今ひとつなので使っていない。Linuxはバージョンを上げる都度使い良くなってゆく ようである。新しいバージョン であれば、ハードウェアの設定など殆ど要らないレベルに仕上がっており、既にWindowsのレベルを越えていると思う。Windowsは最初からサポー トしているハードウェアのドライバが多いとは云えないので、再インストールが面倒だが、Linuxは、クリーンインストールしても殆どそのまま使用でき る。

 Windows のほうは、自宅ではXPまで行ってそのまま止まっている。Vistaは姪のパソコンの設定をしたくらいである。メモ リが1GBある新品だったが、OSの起動に気が遠くなる位かかったし、ひとつひとつの操作も恐ろしく遅かったのでこれでギブアップ。会社のPCも最近新し くなったが、7では対応していないソフトがあるので、XPにダウングレードして使っている。Windowsとは関係ないが、Officeも多くの人が使っ ている商用のものは、2007以降使い勝手が酷く変わってしまったので、操作には苦労する。これが某社の作戦なのだと思うと余計に使いたくなくなるので、 最近は なるべくOpen Officeを使うようにしている。Open Officeにも、少しずつ慣れてきた。また、HTML文書を書くにも、某社のシステムは、仕様を勝手に変えていることに賛同できないので、Linuxで も使えるKompoZerを使っている。このソフトでは格好良いページは書けないが、どのブラウザでも同じように表示するように書くことが出来る。ある ウェブページを表示できるとか出来ないとかが、ブラウザの性能であると勘違いしている人も居るが、表示できないのは、HTMLの文法を守っていないページ のほうが悪い。例えば、特定のブラウザでなければ表示できないページを作るとは、言ってしまえば、コンピュータの知識が乏しい、恥ずかしいことなのであ る。

 2010年12月23日の日記に書いたように、最近 Windows2000とOffice2000を再び使うようになって、いにしえの製品の良さをつくづく感じている。最新のモデルチェンジはユーザーの利 益を考えていないと思う。このことに多くの人が気付いて、Linuxの普及が進めばいいと思う。

2011/01/30

 今朝0時から、サッカーのアジアカップ決勝戦があったので、夜更かしして見てしまった。日本は、延長の末、1−0で勝ったので見ていた甲斐があった。試 合は最初から押され放しだと思って見ていたら、オーストラリアのペナルティエリアでのハンドが前半2回、その他ペナルティキックを貰ってもおかしくない場 面が何回かあった。ずっと昔に中学で習ったルールでは、故意でないハンドは反則ではないということだったので、ルール通りといえばそうなのだが、実際に は、手に当たるとハンド判定されることが多いように思う。審判の判定によっては楽勝だったのではないかとも思う。勝ったから騒がなかったものの、負けたら 大騒ぎだったのだろう。特に後半のハンドの場面は、手に触らなかったらゴールになるところだったと思う。ウェブサイトを見たところ、オーストラリアのハン ドを取らなかった判定については触れているところが見付からなかったので、騒がなかったのだろう。負けたら文句を言い、勝ったら言わないというのも何か変 な気がする。評判が良ければ理屈がデタラメでも何も言わないというオーディオの世界みたいだ。

 先週、SDメモリプレーヤを聞いてから、あまり考えていなかったが、結局暫くは手を出さないことにした。理由は、今のシステムに不満がないし、完成品に なっていないものは、工作が面倒だからである。アンプ等は基板を買ってきて、いろいろ考える楽しみがあるのだが、デジタルの世界は、アナログのような中途 半端な部分が少く、素人の自分には楽しむことが難しそうだ。Bunpeiさんによると、デジタル処理しかしていない部分でも触れば音が相当変わるというの だが、自分には理屈が分からない部分で変わると手探りになってしまうので、好きではない。やはり、納得出来る理由がない調整は難しいように思う。

 某社のソフトのモデルチェンジはユーザーの都合を考えていない、と書いたら、Office2010を購入した方から、全く同意するというお便りを頂い た。自分の会社でも、Office2003から2007に切り替わりがほぼ終了し、いずれは2010になると思うが、ウンザリしている。例えば、 Outlookの検索機能なんて、2003のときは、検索したいフォルダやファイルを右クリックして、いくつでも検索でき、検索中に別のフォルダを見たり 出来たのだが、2007では、いつ検索が始まったかも分からないし、『複数うの個人フォルダファイルにまたがる検索が可能』とか言いながら、実際には、こ れをやるためには、何度もソフトを再起動させなければならない。しかも検索中は他のことが出来ない。機能のダウングレードも甚だしいと思ってしまうのであ る。タダで配るなら文句も云わない が、正直云って、現在の相場から見ると高すぎるのである。早く、自宅PCの総Linux化を進めたいと思っている。

 HTML文書を書くために、KompoZerというフリーソフトを使用している。このソフトは、格好いいページを書くには向かないが、その代わりに、ど んな環境でも問題なく読めるページを書くことが出来る。日本語版もあるのだが、日本語版のバグフィックスは遅くなると思うので、いつもは英語版を使用して いる。自分が使用しているバージョンより新しいものが見付かったので、ダウンロードしてインストールを試みたら、英語版では、『ファイルが壊れている』と いうメッセージが出た。何回かやったが変わらないので、ドイツ語版をインストールしてみた。こちらはちゃんと起動し、今も使っているのだが、メニュー表示 が慣れないのでちょっと面倒臭い。ドイツ語の勉強とは思いながら、阿呆臭い感じもしている。自分はいつも一般性のないことをやっているなあ。


 Windows2000 Professional(W2K)をインストールしたPCにUltraVNCをインストールした。UltraVNCは、他のPCからデスクトップを操作 することの出来るソフトで、操られる側にサーバ、操る側にビューアをインストールして使用する。ビューアは、自分がメインに使用しているWindows XP Professionalにする。これで、 W2KのPCの画面操作がリモートで出来るようになり便利になった。W2Kのほうはウィルス対策ソフトも使用せず、AVGがインストールされているXPの ほうをプロキシサーバにして、ウィルス感染対策にしている。このPCではメールも使用しない。ファイルは、XPのドライブをネットワークで使用するので、 ファイルそのものが感染する危険性はゼロに近そうである。試してみた感じでは、PC本体がウィルス感染の危険も殆ど無さそうだし、感染してもインストール しなおすだけなので、大したことはない。

 W2K+Office2Kでは使用するリソースが少いので、快適そのものである。やっぱり、古いOSのほうが快適性に優れると思う。ビンテージオーディ オのほうが音が良いと感じる人が居るのと似ているが、こちらのほうは深刻かもしれない。


2011/02/05

Die Bremse(虻)からMedousa(メドゥーサ)へ?


上の写真は以前のものです
 2009年に作って暫く使っていなかったDie Bremseを機会があって、再び聴くことになった。Die Bremseは、副空気室にペットボトルを利用しているのが一番の特徴である。ペットボトルを使ったのは、面白さを狙った訳ではなく、構造が外から見て一 目瞭然で、かつ、作り易く、安いという特徴がある。この構造は標準型MCAP-CRそのものなので、誰もが簡単につくることが出来る。但し、見た目が名前 の通り虻そのもので格好良いとは云えないし、場所を食うので、左右別々に置くのも厳しい。
 機会があって改めて聞いてみると、これでもそれなりにステレオ再生になっているし、音もそんなに悪くなかった。使っているユニットのW3-326SC は、高域が上がっているので、斜めに取り付けて丁度良い感じだ。
 まだ決定ではないが、これを公開することが出来るかもしれない。

 Die Bremseを見ていて思い付いた。ペットボトルを繋ぐ内径16mmのブレードホースにペットボトルではなく、長めのホースを繋ぐと、多重共鳴管に変身す る。髪の毛が蛇の神様メドゥーサみたいで気持ち悪いが、音は面白そうだ。多重共鳴管にホースを繋ぐのも悪くないかも。
 多重共鳴管の日本語の説明は書いていませんが、英文の説明はここに あります。難しいことは書いていませんし、図を見るだけで分かると思います。

2011/02/06

デジタルアンプ

 エコポイントの実際の効果は想定の1/6しかなかったという記事を読んで、省エネについてまた考えてみた。上記の記事の内容によると、元々の計画時の計 算は、耐用年数をとっくに過ぎた古いモデルとの比較だったり、買い増しや、大型化を考慮しないというず さんな想定による過大評価によるというもので、しかも、担当者は証拠隠滅を図ったというものだった。お役所の算定なんていつもこんなものだから驚きもしな い。道路行政なんてもっとかけ離れた試算を使っているので、問題になってきているのだが、未だに修正される気配もない。こんな政府を持つ日本は一体どう なってしまうのだろうか。

 という訳で、普段使っているアンプの消費電力が気になって、手持ちの ミニコンポ使ってみた。KenwoodのRD-LCA5MDという機種で、FM/AMチューナー、MDとデジタルアンプを搭載している。これは4〜5年前 に購入したものと思う。NHKのラジオ講座を録音して、通勤中にポータブルMDで聴くという目的で購入したものだ。しかし、ポータブルMDが市場から消え て使い道が無くなってしまい、お蔵入りしていたものである。スピーカーも付いていたが、一度も使ったことはない。
 ミニコンポなので、性能は望めない。出力は小さく、最大にヴォリウムを上げてもクリップしない。デジタルアンプは、デジタル目盛を見て出力を判断するも ので、ヴォリウムに絶対位置がないのでちょっと使いにくい。大出力だったら、スピーカーを壊すだろう。

 写真にある、QNDR型のスピーカーを繋いで聴くと、普段使っているアナログアンプとは随分音色が違うことに改めて気付いた。全体的にデフォルメされた 音で、アニメのようにはっきり、くっきり聞こえる。アナログアンプが塩銀写真のような雰囲気を持っているのに対し、このデジタルアンプは、アニメーション の雰囲気である。

 これを聞いて思い出すのが、デジタルアンプ絶対教の信者みたいな意見である。アコースティックな録音を聞かないのであれば、むしろこのほうがいいと感じ ても不思議はない。しかし、クラシック音楽をちゃんと聞こうと思ったらこれではちょっと物足りない。そうでなかったらアキュフェーズやラックスマン等のア ナログ高級アンプは必要ないはずだ。多分デジタルアンプ絶対教の人は、アコースティックな録音をあまり聞かないのではないかと想像してしまった。

 そうは云っても、このアンプでも不満はあまりなく、金額比でのパフォーマンスは随分と高いと思う。技術の進歩なのだろう。

2011/02/12

やっと終わったテレビ番組の撮影収録

 撮影当日まで殆ど事情が分からなかったのだが、あるテレビ番組に出演 することになった。今日ようやく撮影が終わった。

 場所は世田谷区妙法寺。日本最大と思われる某オーディオサークルの会長が住職を務める。

 番組の内容等は事前には殆ど分からなかったのだが、実際に撮影に行くと、そのオーディオサークルに中身の多くを委任していたことが分かった。自分も一応 会員なので、会員の1名として参加した。自分は参画度が低いナマクラ会員なのでちょっと....だった。

 内容はあまり書けないので、放送が終わってから少し書き、まだ内容も日程も決まっていないオフ会で話そうと思います。

 放送まで未だ1ヶ月ちょっとあるので、番組表に予定が載ったらこの日記に書きます。自分の出番は長くて1分位と思います。お騒がせされた方々も多く複雑 な心境です。


2011/02/13

何故多自由度?

 多自由度という概念について考えていて自分の昔を思い出した。

 もう10年以上前に、米国の会社で働いていたときに、多変数の解析ソフトを使ったサービスをしていた。多変数というのは、たとえば化学プラントで操作し たり監視したりする温度や圧力などの変数である。変数が多ければ多いほど操作(オペレーション)が難しくなる。それはそれで面白いもので挑戦の甲斐があ る。

 多変数(或いは多自由度)の制御は、学校では教わらなかったが、数学は教わっていたので、何とか自分で習得することができた。

 学校で教わったのは、力学と数学が殆どで、特に振動の力学は今でも役に立っている。こういう基礎的な科目と、多変数制御のようなアプリケーションを組み 合わせれば、結構いろいろなことが出来ると思う。こんな経験があるので、バスレフの多自由度化への拡張もそんなに抵抗が無かったようだ。大学を卒業したと きは、オーディオ業界なんて専門が全く違って無理だろうと思っていたので業界の門をたたくことは無かった。自分がオーディオ業界の門を叩いていたらこんな 経験は出来なかったのだろう。ひょっとして運が良かったのかな。


Vine Linuxを導入してみた

 自分のLinuxシステムには永らくMandriva Linuxを使ってきた。その中で最も気に入っている2008年版にVirus対策ソフトを導入したらシステムがおかしくなったので、試しに日経 Linuxの付録にあったVine Linux5.2(勿論無償版)というのを入れてみた。Mandriva(無償版)と違って最初から収録されているソフトが少く、導入は面倒臭いが、意外 に使いやすい。PCはもう10年近く前のAthlonXP 1700+ に1GB RAMという今では非力なマシンだが、Vineはサクサクと動いて気持ちがいい。

 Vineは、Redhatの系列で、以前にはそれなりに多く使われていたが最近は人気があまりないようだ。最近は、UbuntuとCentOSが人気を 二分しているという。SuseやRedhatの開発版無償提供であるFedora Coreも最近は人気が減退気味のようだ。自分はと云えば、Mandrivaを愛用してきており、2010年版は既に導入したところだが、自分の周囲には 使っている人が誰もいないし、雑誌でも殆ど取り上げられない。Linux仲間でもできないだろうか。

 今年あたりそろそろ自宅ではWindowsにサヨナラできないかなあ。ちょっと無理か...

2011/02/19

今年のオフ会

 昨年はスピーカー再生技術研究会が何となく発足してから急ごしらえでオフ会を実施した。それが意外な成功だったので、今年も1回は実施したいと思う。

 M-TKさんが中野の会場を見つけて下さったので、今年は中野にしたいと思っている。会場の選択にはいろいろな条件を加味しなければならない。例えば、
  1. 収容人員数
  2. 防音効果
  3. 音響効果
  4. 費用
  5. 利便性
  6. 確保の容易さ
 昨年実施したアカデミー湯島では、1,2,4は合格、他は微妙だった。公共交通機関を利用するのなら5は合格にしても良いのだが、駐車場が高い、少いと いうところが問題だった。音響効果は良くもなかったが悪くもなかった。収容人員は56人だが、これは十分だったと思う。

 アカデミー湯島と併行して検討したラポール横浜と比較すると、ラポールは、1〜4は同等、5は自動車を使うかどうかで評価が完全に分かれる。ラポールは 障害者施設なので駐車場は完備しているが公共交通については、横浜線、市営地下鉄線、新幹線以外は便が悪い。6はアカデミー湯島のほうが良かった。

 M-TKさんが見つけてくださった、中野ゼロの視聴覚室は、 アカデミー湯島の視聴覚室と比べると、床面積にして2倍弱、収容人員はほぼ2倍、価格は2.65倍(全日程使用して19,600円)である。スピーカー再 生技術研究会の中野区の支部として登録して下さったので7ヶ月前から予約できるが人気は高いようだ。駐車場は1台分だけ確保されているらしいのと、周囲の コインパーキングもリーズナブルな価格のようである。また、CDを貸出す図書館の隣にあるので、会について知らない一般の人も立寄る可能性がある。アカデ ミー湯島は、用事のある人しか来ないので参加者が限定される。中野ゼロは、中野駅から徒歩8分と交通の便も良い。さて、抽選にあたるかどうか。

 それよりも内容を考えないと...アイディアを募集しています。


離散体と連続体

 多自由度バスレフの力学をまとめていたので、ダクトを質点として扱う離散の方程式については完成されそうな感じになってきている。しかし、共鳴管構造を 研究するには、離散の方程式では不十分で、連続体として扱う方程式を扱わなければならない。連続体の運動方程式も大学では教わったのだがその後使っていな かったので、恥ずかしながら習得出来ていない。狭いので書庫がない我が家では『以前に購入したあの本を読みたい』と思っても、なかなか見つけることが出来 ない。かなりの書籍は処分し、また、残ったものも離散化されてダンボール箱に仕舞ったりしているので仲々見つからない。今年は多重共鳴管も研究してゆきた いのだが前途多難である。


Openoffice Math

 MS Officeの使い勝手が変えられてしまって困ったことを何度か日記にも書いて愚痴っている。愚痴っていてもしょうがないので、今年は、、 Microsoftに頼らない環境を作っていきたいと思っている。自分は、運動方程式を書くことが多いので数式エディタは必須の機能である。

 そこで代替ソフトを探していたら、論文を書くにはTeXが良いということが分かった。TeXのことは以前から聞いてはいたのだが使ったことがない。更に 調べてゆくと、テキストエディタでHTML文書を書くような印象を受けた。これをコンパイルしてPDF等を作成すると美しい文書が出来上がる。

 しかし、TeXはちょっと敷居が高いので、OpenOffice Mathに戻ることにした。調べてみると、書き方さえ覚えてしまえばかなり便利そうだ。ウェブで調べながら自分用マニュアルを作っている。

 Openoffice Mathを使って実際に数式を書いてみると、あまりストレスはないし、結構綺麗に書ける。

 右は、Openoffice Mathを使って実際に描いてみたものをPDF変換した画面の一部である。Vine Linux 5.2の無償版を使っているので、フォントの数に制限はあるが、見掛も超高級商用のMicrosoft Wordで書いたものと比較しても全く遜色ない。

 これだったら、今後、この研究で使用するワープロソフトは、Open Office Writer + Mathにしたほうが良さそうだ。

 これで、会社以外での脱Windowsにまた一歩近付いたかな?Linuxの一番の課題は、モバイル機器への対応だと思うが、既にAndroidで実装 されているので、今年あたり各社でLinux対応を進めてほしい。


2011/02/26

地デジ対応

 先週、ヨドバシカードの請求書に、お得意様専用のチラシが同封されていた。その中の、地デジ対応ビデオが気になって、電話してみた。その機種は売切れと のことだったが、我が家も地デジ対応しなければならなかったので、先週末の日曜にヨドバシアキバに行ってみた。
 チラシと同じ機種ではなかったものの、東芝レグザの普及帯価格品の、ブルーレイディスク+ハードディスクレコーダーの機種があったので購入した。販売価 格43,000円、10%のポイント還元とお買い得と思ったので早速買ってみた。セッティングには少し苦労したが、一応地デジが見られるようになった。一 応というのは、我が家は電波難視聴で、ケーブルでしかテレビが見られない。ケーブルテレビ局は、儲け優先で、利用者のことなんか考えていないので、BS放 送は、ケーブルテレビの商品に組入れられている。BS民法なんて、無料なはずなのに、BSパススルーに対応させずにケーブルテレビのプレミアム商品にして いる。腹立たしいのでかつては、BSアンテナをベランダに設置しようかと思ったが、受信は無理ということだったのでやむを得ず高価なケーブルテレビを契約 している。そんなわけで、最初は地デジもパススルーしていなかったようなのだが、さすがに問題になったと見えて、今はパススルーに対応していた。BSは相 変わらずケーブルでしか見られない。
 地デジを導入してみると、良くなったところもあるが、観る番組の殆どはBSなので、さほど便利にはならなかった。但し良かったのは、コピーガードの一部 が解除されていることで、ケーブルテレビからレンタルのハードディスクレコーダからのダビング録画が可能になっていた。以前の機種ではダビングできなかっ たので、進歩ではある。
 結局、今のところは、地デジ対応レコーダで録画している番組は3つだけである。便利になったようなそうでもないような...ブルーレイもまだいいのか大 したことないのか良く分からない。


コンピュータ関連の話題

 先週、OpenOffice Mathを使い始めたところ、操作の主要な部分を覚えてしまった。これは、Microsoft Officeより圧倒的に便利な数式エディタである。嬉しくなって、塩漬けになっていた文書を2つも 英訳してしまった。結局図も書き直すなどの必要があったが、これには、OpenOffice Drawが大活躍した。個人的な用途には、もはやMicrosoftは殆ど必要ないところまで来てしまった。

 最近使い始めたVine Linux5.2は、結構使いやすいが、Open Office3.3が頻繁に落ちてしまうので困っている。今までOpenOfficeもWindowsで使用しており安定性の問題は無かったのだが、 Vineとの相性はいまひとつのようだ。頻繁に上書きするだけで何とか対応できるので、まあそれでも我慢できる範疇ではある。やはり、Linux Mandrivaのほうがいいかもしれないが、Vineだって決して悪くないのだ。併用するのが正しいのだろうか。

 もうそろそろ脱Windowsしようかと思っていた。自宅のXPも使い古して調子悪くなったし...と思ったのだが、どっこい仕事ではWindows7 を使わなければならないので、やむを得ずWindows7プロフェッショナルを導入しようか迷っている。会社ではWindows7を勉強する暇などないの である。OEM版を購入すると、後で流用できないので、リテール版にしようかと思うが、最安値でも30,289円もする。趣味のオーディオに投資するなら 良いがこのような消極目的でこの金額はちょっと辛い。ケーブルテレビ局もそうだが、人の足元を見る商法はどうにかならないものだろうか。

2011/02/27

デジカメ衝動買い
 先週、ブルーレイレコーダを買ったばかりなのに、今日は、デジカメを 衝動買いしてしまった。リコーのCX5という機種だった。
 最近は、夫婦で一眼レフを担いで海外旅行に行くには体力の限界を感じていた。本当はOlympusのXZ-1というに興味を持っており、見るだけのつも りが、隣にあったCX5の商品説明を受けてあっさり買ってしまった。気に入ったところは、今となっては控えめな1,000万という画素数と、XZ-1より も1万数千円安かったところである。リコーは以前にコンパクトのフィルムカメラを持っており、意外に良かったのでメーカーのイメージが良かった。

 実際に使ってみると、手ブレ補正性能も良いし、モニターが綺麗で写しやすい。反応も今持っている機種より早く、一眼レフの代わりになりそうな感じだ。問 題は、次の旅行が決まっていないところか。

 今まで、ベルリンでオペラ三昧をしようと思いながら一度も行けないでいる。日程が会わずに別な旅行に行ってしまうので、仲々行けない。今年こそは、と思 うが、どうだろうか。ベルリンだったら気合入れて一眼レフでなくてもこのカメラで十分そうな感じがする。


2k540 AKI-OKA ARTISAN

 秋葉原と御徒町の間のガード下に、2k540というちょっとしたショッピングアーケードが出来た。ここには、家具や、革製品、帽子などちょっとしたアー トなショップがある。先週は、その中の革製品のお店で財布を買ったところとても調子が良いので、今日は、キーホルダーを買ってしまった。コードバンの製品 で、9,450円と高価だがこれが仲々素敵である。
 10年くらい前に、別な国産メーカーのコードバン製品の札入れ(というかカード入れ)を三越で購入した。今回のものよりも高価だったが、10年使っても 殆どくたびれないので結局お買い得だったと思う。今回のもそうだが、ブランド品でもこんなに質の良いものは見掛けない。日本の革製品は素晴らしいと思う。

 2k540は、家族連れでも見るところが結構あって面白い。アキバの近くに、メイドカフェとかオタクショップとか、電気製品以外にもこのようなショッピ ングアーケードが出来たのはちょっと嬉しい。
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