MCAP-CR
多自由度バスレフ型スピーカーシステムの研究開発
物理モデルに基くシミュレーションソフトウェア開発




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日記アーカイブ(2010年5- 6月)

05/03
ハセヒロのバックロードを聞く
05/09
TR100bの改造
05/15
FE138ES-R+TR130c/c2
05/16
保護ネット
05/21
FE138ES-R
05/23
MCAP-CRの導入を検討している方へ
05/27
イベント会場探し
05/30
いろいろ
06/06
C130K16Dその後/アンプのウォーミングアップ/スピーカターミナル
06/08
秋葉原通り魔事件から2年
06/10
アンプのウォーミングアップ(2)
06/12
会場候補下見
06/13
読者の方々からのご支援/イベントのための団体
06/19
スピーカー再生技術研究会を発足
06/20
公開オフ会用作品/入会のメリット−スピーカー再生技術研究会
06/23
ミューズの方舟2010スピーカーコンテスト/Stereo誌7月号
06/25
ご入会登録御礼/日本チームの予選突破
06/26
オーディオ仲間のFさん宅訪問
06/28
いろいろな方々のご協力/N.D.R.もどきシステムの作成
06/30
『集まれ!塩ビ管スピーカー』に入会
 

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2010/05/03

ハセヒロのバックロードを聞く





 今日は、連休の中日だというのに、シンガポールに出張である。仕事なのでしょうがないが、やっぱり連休はダラダラしていたいと思う。

 折角なので、飛行機の中で日記と放言を更新してみた。狭いエコノミークラスなので、前の人が座席を倒すと小型のパソコンを開けるのにも往生した。本当は 眠るときも、座席を倒さないほうが楽なのに。エコノミークラスは座席を固定してもらえないものだろうか。

  長旅を終えて宿泊するのが高級ホテルである。3泊で、1,600シンガポールドルもする。しかもインターネットは別に1日30シンガポールドルもとられる のだ。自分の部門の経費なのでもっと安いところに泊まりたいのだが...日本のビジネス用ホテルはお得でいいなと思った。


 さて、もう半年近くも前のことである。ゲ テもん工作実験室の松さんが、オメガの会にスピーカをオメガの会に持参するということでMCAP-CR型の『バンビー ノ』を作って持参されるということで、MCAP-CR型のTR130aを差し上げた。TR130a型は、外観はきれいにまとまったものの、音が気に入ら ず、2 度のユニット交換と、ダクトの改造によって、他人に差し上げても問題のないレベルに仕上がったものである。これをお送りしたら、松さんから、申し訳ないと いうことで、ハセヒロのバックロードホーンを貸して頂いた。

 このバックロードホーンを時々聞いていたのだが、今回改めて聞きなおしてみた。

 このエンクロージャーは見事なカシュー仕上げである。小型の割りにずしりと重い。材質は多分MDFであると思うが、内部は曲面構成の凝った造りである。

  このスピーカーは、このサイズながら低域が良く伸びている。スピーカーユニットには9cmのVifaのものを使っている。低域は、恐らく40Hz位まで再 生しているのではな いかと思う。ホーンが短いので、もっと上ですっぱり切れるのかと思っていたらそうでもない。バックロードホーンの理論が不完全であること(ホーンの理論は 完全だと思うが)の証拠かもしれない。

  このスピーカーシステムの音に癖がないことはないが、ゆったりと心地良く鳴る。しかし、右上にあるCBT080aと比べてキレが足りないように感じた。そ こで、3点指示に使っていた丸棒木材を薄切りにしたものから、正体不明の丸っこい石に交換してみた。このインシュレータは、放言のところで紹介したもので ある。がっちりした固定はできずに、押す と前後に動くようなものである。しかし、これを使用したら音のフォーカスがかっちりと纏まって気になっていた部分が無くなってきた。

 もう少し使い込むと音が更にまとまってきそうだ。やはり、バックロードホーンは、可能性のあるシステムだと思う。


2010/05/06


 今日ようやく出張から戻ってきた。シンガポールから7時間足らずだったが、それでも結構疲れた。

  標準型MCAP-CRのTR130c/c2(下の写真で網が掛かっているもの)でオルガンを聴くと、やはり8?の三部作 TR080b/CBT080a/AIT080aとは相当な違いを感じた。8cmでも32Hzが出ているには出ているようだが、音圧は低い、それに対して TR130c/c2は、32Hzを中域と同等のレベルで再生する(その何Hzか下ですっぱりと切れるが)ので、オルガンを体感出来る。スピーカーユニット が励磁の高級型というところも違うし、箱の大きさも全く違うので比較しては申し訳ないが、この差はしょうがないところだと思う。低音だけでなく中高音が全 く違うので、これを聴いてしまうと、8cmのローコスト機は分が悪い。オルガンは、低音の再生テストにばかり使われるが、正弦波に近い音を主成分にしてい るので、中高域の歪とか濁りの違いが分りやすい。本当は、FostexのFE138ES-Rで比較してみたいのだが、そのために購入するのも勿体無く躊躇 してしまう。持て余している人がいれば一緒に実験してみたいのだが...(独り言)

 FE138ES-RはTR130c/12で使用しているNf5Exの1/6程の価格なので、比較は可哀想な気もするが、磁気回路が立派だし、振動板面積 も同等なので、意外に健闘するのではないかと思う。



2010/05/09

TR100bの改造





 TR100bの改造に着手した。これは、 FE108Σを使用し、強烈な高域と低域を実現したが、重要な100Hz付近が寂しい音だったため、不満があったものだ。

 これを処分するため改造を計画していた。改造と云っても、ハイ上がりロー下がりのFE108?を、もう少しバランスの良さそうな、Fosterの C130K16Dに交換するだけである。

 C130K16Dは、車載用らしく、コネクタ端子も備えている。ここは、半田付けし、熱収縮チューブを被せて配線した。フランジ裏側には凹凸があり、そ のままでは音が洩れるので、3mm厚のスポンジゴムをパッキンとして使用した。

      バッフルの取付穴を、ジグソーで拡げ、何 とかユニットを取付けることができた。

 写真は撮らなかったが、最初はスポンジゴムがはみ出した状態で取付け、変形してから鋏で縁を切り取り整形した。取付は短い木ねじとした。チューニングし ながら徐々に大きな木ねじに変更してゆくのだが、この小型のものでも結構しっかりと留まっている。

 吸音材は、ゼロから始めようと思ったが、うまく外れなかったので、元と同じく、タオルウェス、台所用スポンジ、市販の吸音材とたっぷり入っている。

 C130K16Dには、写真のようにストッキングのようなネットが最初から付いており、破壊しなければ外れないようになっている。外したほうが音が良い はずだが、傷付けるのが嫌なので、最初はそのままにした。

 スポンジゴムのパッキンが上手に出来たので、ユニットは振動もなく上手に留まっている。

  最初に音を出したときは、いかにも新品の甲高く、酔っ払って二重に見えるような音を出していたが、音を出すうちにどんどん良くなってきた。数時間聴くと、 中高音は、高級機のような鳴り方になってきた。オルガンや大太鼓の低音も申し分ない。100Hz付近の落込みも少し解消されてきたようだ。

  ジャズを聴くと、もうこれで十分という音を聴かせる。これでエージングが進んで、更にネットを外すとどのような音になるのだろうか。これだったら、他の人 に譲っても問題ないレベルに仕上がりそうだ。書いているうちに、日が変って、5月8日から9日になってしまった。このモデルは、TR100bの130mm 用への改造機ということで、130eRTR100bと命名した。


2010/05/15

FE138ES-R+TR130c/c2






 5月6日の日記に、FE138ES-Rを試してみたいと書いたら、2名の方からご協力を頂くことができた。このページを読んで頂い ている方からのご連絡はとても嬉しい。

 FE138ES -Rは、限定品として鳴り物入りで登場した13cmというFostexでは新しいジャンルの製品である。フレームはマグネシウムダイキャスト、巨大なアル ニコマグネット、コーン紙も1日に20組しか作れないという贅を尽くしたモデルで、注目を浴びたものである。Fostexのお披露目には自分も訪問した。 あまり聴かないジャンルの音楽ばかりかけていたので、途中で切り上げてしまったが、音の素性は良いと感じていたものである。

  先週末に、隣県のMさんからご連絡を頂いたので、東急ハンズでTR130c/c2用サブバッフルを製作し、水曜に取り付けて、慣らしを続けていた。 FE138ES-Rは、中高域の癖が強いという印象を持つ方が多いらしく、死蔵されているケースも多いユニットである。慣らしは簡単ではなかった。最初は 何十年も前のテレビのような音で、フォーカスが悪く、音が拡がらなかった。数時間で多少馴染んでくるものの、翌日になると、また、元に戻ってしまう。但し 低域の力強さだけは特別で、低域側のレンジが拡がった感じである。

 そして、今日Mさんと、別にご連絡を頂いた、別の隣県のSさんと3名で、試聴を行った。

      今日は、朝から慣らし を行い、お客様の来られるのを待っていた。自室では狭くて人が入れないので、居間にスペースを空けて場所を作った。サイドテーブルがないので、自作スピー カー台をテーブル代わりにして、お客様がベストな位置で聞けるようにした。

 短期間のエージングではあっても効果はそれなりで、聞いている間にも中高域は少しずつ馴染んできた。造り付けの大型ピアノ、オルガン、太鼓など様々な ソースを聴いて印象を心に刻んだ。

 低域側は、圧巻である。合計片側約60LのTR130c型箱から低音が強烈に搾り出される。AudioBASIC50号特別付録CDにある飛行機の騒音 等は、実にリアルで、空気が揺れる感じが良く表現された。
     ソースによっては、中 高音がきつく感じられるものもあり、評価は微妙だった。

  私見では、エージングが全く足りない感じがした。本領を発揮するには、多分1年位はかかるのではないだろうか。現在のパフォーマンスは、未だ、作りかけの 状態だと思う。このユニットは、パフォーマンスも只者ではないが、エージングも只ならぬ時間がかかるものだという印象を受けた。恐らく1ヶ月位ではエージ ングできないと思うので、途中でギブアップする方が多いというのも理解できる。完全な状態で鳴らしたら凄いパフォーマンスを示すだろうとも思う。マニア泣 かせの難物であると云う印象を受けた。TR130c箱との相性は悪くないと思った。

 時間があっと いう間に過ぎ、最後に、FE138ES-Rを箱に戻し、FeastrexのNf5Exに交換して慣らすと、別世界の音になった。Fostexが、ハイファ イ指向で、ユーザーに対してパフォーマンスを叩きつけて来るのとは反対に、Feastrexは音楽を聴かせる。音量を上げなくても音楽が体に浸透してくる ので、会話も楽に出来る。このNf5Exもそんなに長時間慣らしている訳ではないのだが、新品の癖のようなものはない。FE138ES-Rとは、製品造り の指向が違うのだろう。

 全体的な印象を纏めると、FE138ES-R+TR130c箱の組合せは、パフォーマンスを十分に発揮できると 思う。但し、慣らしは絶対に必要で、慣らしが済まない状態ではどのような箱と組合せてもうまくいかないと思う。左右を逆相に繋ぎ、向かい合わせにしてハイ パワーで鳴らすというような運転を長期に亘って行うことが必要ではないかと思う。慣らしが完了したときのパフォーマンスは楽しみである。

 Mさん、Sさん、本日は大変勉強になりました。どうも有難う御座いました。

 追伸、TR130c型の箱の改良型は、ここを参照してください。TR130c3というモデルは、cタイプとほぼ同じ基本設計で、製作間違いが少く、スピーカーユニット位置が 高くなるよう変更を加えたものです。(2013年注:13cmの最新型はここです。)


2010/05/16

保護ネット


      昨日のFE138ES-R試聴会の後、ユニットをNf5Exに戻した。そのときに、防護ネットを付けないでみた。以前は、防護ネットにファンガードを使用 しており、音質劣化は少いと思っていたのだが、付けないで聴いてみると結構音が違うように感じる。あるときは分らないものが、無くなってみて分ったよう だ。音の濁りがなく、より自然な音になっている。

 スピーカユニットは高価なので、突っついて壊すことは避けたい。そのため、何らかの防護方法は不可欠と思う。しかし、音が悪くなるので悩む。システムの クォリティが上がるほどその差が大きく感じられるようになる。
 Fosterの C130K16Dには、最初から防護用のネットが付いている。いかにも音に悪そうだが、このネットを付けたままでもそんなに音に影響があるようには感じな い。しかし、これも取り除いたときに差が分るのだろう。

 このユニットは、安くて見掛けが悪いので、如何にも音が悪そうだが、中高域が美しく鳴る。クラシック曲をあまり聴かないのであれば、十分なパフォーマン スと云えるかもしれない。




2010/05/21

FE138ES-R


  先週土曜に行ったFE138ES-R+TR130cの試聴会について、オーナーのMさんに改めて感想を伺ってみた。Mさんが、FE138ES-Rに求めて おられたキャラクタは、今回聞かれたものとは随分違って、戸惑っておられるそうである。Mさんの言葉をお借りすると、この組合せは『壮絶』ということで、 私もまさしくその通りに感じた。

 当日の日記には書かなかったが、その後、半球の木材をセンターキャップの前にかざしてデフューザの実験 も行ったところ、少し優しい音になったようである。センターキャップは外れない構造なので、キャップに塗料をコーティングする実験は、しにくい。デフュー ザが最も実用的な対策かもしれない。

 Mさんは、その後、エージングを始められたということなので、もう少しエージングが進んだら、更に進んだ実験が可能になると思う。

 FE138ES-Rは、料理が難しいだけ、エンジニア心をくすぐるのだと思う。


2010/05/23

MCAP-CRの導入を検討している方へ


  国内外からMCAP-CRを使ってみたいという相談を頂くことがあります。MCAP-CRは、フルレンジスピーカユニットの苦手な低域を効果的に補強する 方式ですが、全て100%絶対成功ということはありません。それは、通常のバスレフ、バックロードホーン、共鳴管等でも同じことで、成功のためには、優れ たアプリケーション(設計)が必須です。また、アンプの適性(音の良し悪しではない)、好みの音楽ジャンルを合わせることが欠かせません。

 MCAP-CRの詳細については、標準型並列配置小部屋構造型スピーカーシステムの 項をご参照ください。ここには、設計にあたっての注意事項が書かれています。

 また、MCAP-CRのアプリケーションは、比較的失敗しにくいと思いますが、成功を約束するものではありません。条件については、ホームページの"Terms and Condtions"をご参照ください。個々の例についての成功、満足は保証していません。

  なお、導入される場合には、先ず、お近くに経験者がおられるかどうか確認し、第三者からアドバイスを受けてください。実際に作ったことがあるとか、音を聴 いたことがある、という人のアドバイスは参考になるでしょう。最も良いのは、失敗を覚悟のうえで、簡単なものを作ってみることでしょう。大きな失敗はない と思いますが、上記の通り、全員の趣向に合うことは約束出来ません。

 また、いきなり大きなものを作ることは絶対にお勧めしません。 20cm用の図面も載せていますが、冷蔵庫ほどの巨大なサイズになります。好みが合わない場合には取り返しがつきません。小型であればヤフオクなどでも売 りやすいでしょうが、大型では、コスト、スペース共に問題になります。

 音楽再生において最も重要なのは、中高域で特に中域が重要です。 中高域は、箱によって補正することが難しい部分です。MCAP-CRの場合、低域でバランスをとって聞かせるように意図していますが、中高域のキャラクタ が完全に消える訳ではありません。このため、既に作成されたシステムで、中高域のキャラクタがどうしても気になる場合には、箱を工夫するよりも、そちらを 先に修正しなければなりません。

 以上と同様に、情報の信用性は最小限に評価し、自身の好みを最優先するのが良いでしょう。過大な表現を信じるのは大変危険です。

 最後に、私自身は、オーディオのマスターではなく、一般の機械エンジニアとしての能力しか持ち合わせていないとことをお断りしておきます。音のチューニ ング方法や、知恵等は、ご自分で考えられるか、先人の意見を尊重してください。


2010/05/27

イベント会場探し




 3 月6日の日記で、MCAP-CRの発表の場を探していると書いた。その時点では詳しく書かなかったのだが、私のリンクで紹介している方との共同イベントと して企画している。発表の場については、知人を頼ったりしたのだが、あまり負担を掛けられないので、とりあえず自力で会場を探してみることにした。

  民間の会場を借りると高価なので、公民館のような公的な施設を探してみたところ、東京都で運営している人権プラザというところで視聴覚室が格安で借りられ るので問合せてみた。係の方にいろいろと伺ってみると、どうやら視聴覚室の防音が不十分で、過去に近隣から苦情が出たという。残念ながらここは諦めること にして別のところを探してみるが、『区内在住』のような制限が付くところが多く敷居が高い。

 最初は諦めていたが、 在住している文京区の施設を調べてみると、東京ドームの隣にあるシビックセンターのスカイホールという立派なところを借りる資格があることが分った。

 早速調査に行くと、左の写真のような立派な会議室で、披露宴をやったりも出来るところだった。安くはないが、自分の小遣いでも何とかできる範囲の金額で ある。

 問題は、抽選になるということだった。こんなに立派なホールであれば、貸して欲しい人が多いのももっともである。まさかシビックホールをこんな値段で借 りられるとは思ってもいなかった。

      このホールは、左の写 真のように、窓が大きく広々としている。シビックセンターの26階にあるので、外の景色も良い。

 この立派なホールを借りられれば、内容はともかく発表の場としてはこれ以上はないと云ってよい。

 シビックセンターにはこの他にも防音の立派な会議室があるので、そちらも含めて検討することにしようと思う。それもだめなら自宅の近所の文京アカデミー の音楽室みたいなところになるかもしれない。

 先の話で恐縮だが、一応9月中旬を目標に設定している。

 最初は2日間の開催を考えていたが、会場に機材を預かってもらえないので、頑張って1日にするしかなさそうだ。朝から準備して昼から開催、夕方までやっ て、それから撤収という厳しいスケジュールになる。ミューズの方舟の方は毎年やるのだからさぞかし大変だと思う。

 内容は、共同開催の方と話し合って詰めなければならないが、少しでも面白いことを考えないと、閑古鳥が鳴いてしまうというプレッシャーがある。ここが楽 しい悩みどころである。

 私ごとだが、自室が窮屈なので、新しい作品を作れないのが現在の大きな悩みである。このイベントをやって、少し自作品を整理できればまた新しい作品を作 ることが出来るので、ちょっと嬉しい。


2010/05/30

いろいろ

 5 月23日の日記を読まれた方から、何かあったのかというお問合せを頂いた。書き方が悪かったのか、誰かにケチを付けられたというようなネガティブな印象を 受けたそうだ。実際にはそういうことはないのだが、20cm×2発の大型システムを作りたいという方がおられたので、止めたほうが良いというアドバイスを 差し上げたのであった。自作暦が永く、MCAP-CRも既に作ったとか音を聴いたという方だったら成功すると思うが、初めての人にはこのような巨大システ ムは全くお勧めできない。長岡先生だって、いきなり大型システムに挑戦するなというアドバイスをしておられたと思う。バックロードホーンを作るのなら、最 初はD-100位のシステムを作って好みを確かめてからD-58等に挑戦しなければ、好みに合わなかったときに取り返しがつかない。それと同じことであ る。何事にも順序がある。

 石のインシュレータが良いということを、放言のところに書いたら、それが良いのだと思い込んだ方がおられたよ うだ。自分が試した水晶系の石のインシュレータは確かに良かったと思うので紹介した。その理由は、『安いから』である。良いと思っても、高価だったら絶対 に紹介しない。しかし水晶系の石でなくとも、道端の砂利や河原の石等ただで入手可能なものでも試験可能である。大きさだって形状だっていろいろある。たと え500円位のものでも、近所に売っていなかったら交通費がかかるので、それなりの出費になるかもしれない。このようなウェブに書いてあることをいきなり 信じる前に、似たことを試してみるほうが良い。500円だって無駄にすべきものではないと思う。

 ヤフオクを見ていたら、このページで紹介しているが、実際には製作していないDU130aと いう箱が出ていた。特に感想は無かったが、一体どのような音がしたのだろうか?スピーカユニットにはAltecを使っていたそうだ?ちょっと気になる。感 想位は書いて欲しかった。そうしないと入札もしにく かろうと思う。この方からはメールももらっていないので、いまひとつだったのかな?ちょっと気になる。


  イベントの内容はまだ頭の中だけだが、考えただけで大変そうだ。スピーカシステムだけでも大変なのに、アンプやCDプレーヤも持っていかなければならな い。トラブルで音が出ないと困るから2組は必要になる。会場までどうやって運び込むか、考えてみたらそれだけでうんざりしたので、運送屋さんに運び込みと 運び出しをお願いするか?一体幾らかかるのだろうか?レンタカーを借りて有料駐車場を利用するのだったら、多分運送屋さんを使ったほうが良いのではないだ ろうか?しかし、会場よりも運送のほうがかかりそうだ。

 受付とか雑用は誰にお願いしようか、これも悩みの種だ。大学生の姪にでもお願いしようか。多少の花になって良いかもしれないし。

 プロジェクタは使ったほうが良いのだろうか?音を聴くだけでは退屈だろうか?会場の時間帯が中途半端なので夜間はどうしようか?疲れて空腹になるだろう し...などと考えていたらそれだけで疲れてしまった。本当に大丈夫かな?



2010/06/06

スピーカーターミナル


 今日久しぶりに麻布 オーディオ秋葉原店をお邪魔した。ブログハ イエンド自作スピーカーで話題になっているパークオーディオの限定品DCU-F122Wを見てみたいという気持ちもあったし、自分が 好んで使っているスピーカターミナルを買い足す目的もあった。

 DCU -F122Wは、評判が良いらしく、最後の3ペアが残っていただけだったが、自分が居た間に1ペアはお取り置きになった。買ってもいいかな、と思ったが他 に欲しい人が大勢いるし、FostexのFE103En-Sも持っているのでやめておいた。パークオーディオのほうがお得な感じがする。
 それはさておいて、今回は、肝心のスピーカターミナルを3組購入することができた。

 自分が愛用しているこのRITシリーズは、安いし、小さくて音漏れが少いのでお勧めである。今までは、1個500円のRIT-CC1/GBを好んで使用 していたが、それなりに数を使うので、今回は1個250円のRIT-CC1/Pを購入した(左の写真)。
  倍の価格のGBと異り、ケーブルを留めるネジの部分がプラスチックで安っぽく、耐久性が悪そうだが、10年位は使えるのではないかと思う。半田付けする部 分が金メッキでないという差もあるが、音に対する影響は殆ど無いのではないかと思う。最も大きな違いは、フランジ部分にパッキンが付いていないことだ。こ の点を考慮すると、上位モデルのほうが良いかもしれない。この形状のターミナルは、箱に50mmの穴を開けるだけで良いので、設計が楽である。また、出っ 張りが小さいので、輸送中に壊す心配も少い。いいことずくめのような気がするが、意外に使っている人は少いようだ。

 ついでな ので、他に固定抵抗を2組と吸音材を購入した。MundorfのM-Capも結構な数が売られていた。自分の並列型多自由度バスレフを考案し たときに、いろいろな名称を考えていたのだが、M-Capというものがあることを知らなかった。名称を考案したときは、同じものがないか探したのだが、そ のときはM-Capを見つけることが出来なかった。MicrosoftのMCAPとかMCASとかも、最近は検索にかかるのだが、当時は存在しなかったよ うだ。Microsoftよりは早かったということでほっとしている。

アンプのウォーミングアップ

  企画中のイベントには、ユニエル電子のPA-036という安いパワーアンプを使おうと思っている。何かトラブルがあると困るので、アキュフェーズのP- 350も持参する予定である。このアンプは、鳴らし始めから安定するまでに数時間かかるので、ウォーミングアップの時間を短縮したい。そこで、スピー カ端子Bに8.2Ωの固定抵抗を繋ぎ、出力をBだけにしてヴォリュームを上げて鳴らして(?)みたところ30分位で安定することが分った。スピーカシステ ムは、端子Aに繋いであり、 ウォーミングアップ時には、繋がらないようにしている、固定抵抗だけを使うときには無音でウォーミングアップ出来るようになった。ヴォリューム位置は、 通常は9時位で使用しているが、固定抵抗だけを繋いで11時から12時位にすると、アンプがすぐに暖かくなる。スピーカを繋いでこの位置にすることはとて も出来ないが、抵抗だ けならうるさくないのでヴォリュームを上げられる。流石に最大位置にするのは怖い感じがするのでやっていないが、今のところ問題が発生していないので少 し安心した。

 マニアがこのようなことをやっているという話は聞いたことがないが、何か悪いことはあるだろうか?ヴォリュームを上げ過ぎなければ 特に問題は無さそうな気がするが、電気オンチの自分には少し不安でもある。固定抵抗は、インピーダンス特性が低域から高域までフラットというところがス ピーカシステムとの違いだと思うが、そうするとヴォリューム位置が同じでも電力消費が多そうなので、11時はやり過ぎかもしれない。電力の無駄遣いである ことは確かだが、鳴らしはじめの音はやはり聴きたくないし...

C130K16Dその後

 5月9日から、C130K16D を付けた130eRTR100bの音を毎日のように聴いている。この安物のユニットの音はなかなか良い。音は価格ではないことを証明する逸品かも しれない。半田付けのために端子を取った以外、ユニットは特に改造はしておらず、保護ネットもそのままである。音を鳴らすと保護ネットが振動しているのが 分るので、音には良くないはずだが壊したくないのでそのままにしている。

 C130K16D +130eRTR100bは、企画しているイベントのときに、保護ネットを剥がした音を聴いて頂いてから処分する予定のものなので、興味のある方はお越し ください。他にも処分予定のものは3機種以上あります。日程も会場も決まっていないのに気が早いですが。

2010/06/08

秋葉原通り魔事件から2年

今日で秋葉原通り魔事件から2年になった。

事件当日自分夫婦は中央通りを歩いていた。
歩行者天国だったので当然のように車道を歩いていた。
神田明神通りのところに人だかりが出来ていた。
今日は神輿が通る日だったかな?そんなことを話しながら人だかりのところに近付いていった。
妙に静かで話し声が殆ど聞こえなかった。
群集が何かを遠巻きに見ていた。
神田明神通りを抜けようとすると人が倒れていて、その人の頬を他の人が叩いていた。
左側を見ると、警備員のような格好をした人が座り込んでいて、その近くにも人が倒れていた。
その人たちを介抱する人が居た。
倒れている人が出血していたことは分らなかった。
何が起きたのか全く分らなかったが、自分が手伝えることは無さそうだった。
更に先でも人が倒れていた。
警察も救急車も来ていなかった。
その後もしばらく救急車や警察のサイレンは聞こえなかった。
日本橋で所用を済ませて帰るときに、頭上をヘリコプターが舞っていた。
自宅に戻りテレビを付けてようやく事件の内容を知った。
テレビやインターネットを見ると情報が次々と更新されていく。
ニュースで見た事件現場の図は自分が見た通りだった。
倒れていた方々の多くが心肺機能停止ということだった。
倒れていた方たちの多くは亡くなった。

秋葉原は、少年の頃から親しみのある街だった。
そしてとうとうこの地区に移り住んでしまった。

このような事件は二度と起こさないで欲しい。
今も亡くなった方たちのご冥福をお祈りしている。

2010/06/10

アンプのウォーミングアップ(2)

 6月6日に、固定抵抗をアンプのB端子に繋いで無音でウォーミングアップをしたことを書いた。それ以来、このウォーミングアップを実施するとアンプの音 が良くなったように感じる。
  使用しているパワーアンプはアキュフェーズのP-350で、これは1994年の発売である。購入したのは、モデルチェンジのときなので、その数年後ではな いかと思う。定価300,000円のところ160,000円と安く購入することが出来た。当時使用していた、マランツのPM-80aというA/B級切 替のプリメインアンプと比較するとその良さに嬉しくなった。バックロードホーンを鳴らしたときの安定感がPM-80aとはまるで違い、非力なス ピーカユニット(FE87)でもホーンロードに負けない駆動力を提供してくれた。

 その後、ユニエル電子のPA-036というパワーアンプ基板を使用 した半自作のアンプを愛用するようになった。PA-036の音がとてもクリアに聞こえたためである。その結果、P-350からは遠ざかっていた。それが、 つい先日から、無音のウォーミングアップを実施するようになってから、P-350の音を見直してしまった。

 しっかりとウォーミングアップしたP-350は、もやもやした感じがなく、クリアな音で、左右の分離も見事になった。そろそろオーバーホールかと思って いたが、今の音が良いので、暫く待つことにした。

 P-350は、ハイパワーで、8Ω負荷で150W×2の出力がある。考えてみれば、このようなハイパワーアンプを1W未満で使っていた。一番美味しいと ころを使わずに評価してはいけなかったのである。

  但し、やりすぎには注意が必要で、30Hz付近がハイレベルで記録されているオルガンのCDを使い、ヴォリュームを12時にしたら、1分もしないうちに抵 抗が臭気を出し始めた。P-350には電力計が付いていないので、テスターでも使わないとパワーが分らないのである。さすがに後ろに回ってテスターを繋ぐ というのも面倒くさいので、注意しながらやることに留めた。

2010/06/12

会場候補下見

 イベント共同企画のHさんが、東京に出て来られているので、今日は、会場候補の下見に文京シビックセンターその他の生涯学習センターを見てまわった。

  最初にシビックセンターのスカイホールに行ったら、どこかの会社が何かの催しをやっていたので入れなかったが外から何となく見ることができた。続いてアカ デミー茗台というところのレクリエーションホールを訪ねると、合唱サークルの方たちが借りておられたので、中身を見せて頂いた。楽器を準備しておられると ころで、音響的には大丈夫だということを確認できた。最後に自宅近くのアカデミー湯島に行って事務局に話を良く聞くと、生涯学習センターを個人で借りよう とすると、抽選に参加することも出来ないということが分った。文京区が認定した社会教育団体以外は、空いているところをスポットで借りるということしか出 来ない。しかも直前にしか借りられないので、事実上借りることは不可能であることが分った。借りるとすればスカイホールだけになるが、これも、搬入に手間 取るかもしれない。

  下見が終わって自宅で会場について話し合った。その結果、スカイホールか、静岡県清水町のホールを借りるのが最終的な選択肢になりそうだということになっ た。清水町のホールは、ブログハイエンド自作スピーカーのkenbeさんが紹介しておられたところで、350席もある立派なホールだが、格安で借りること ができる。これも実際に借りられるかどうかは確認が必要だが、可能性はありそうだ。駐車場もたくさんあるので、意外に良いかもしれない。もう少し検討が必 要である。
      Hさんが、 Tangband製W3-517SBのイコライザーに興味があるというので、外してみた。簡単に外れたのだが、イコライザーは、ネジ止めでなく、接着して あることが分った。

 左の写真の通り、イコライザーは段付の金属に嵌め込んで接着剤で留めてあるだけである。このため簡単に外すことができるが、元に戻すときは接着する必要 がある。

 この状態で音を聴くのをわすれて、すぐに接着してしまった。

 音を聴いておけば良かった。


2010/06/13

イベントのための団体

  イベント会場を借りるための最大の障害は、地方公共団体に認められた団体ではないことです。認定されるのは難しいと思いますが、とりあえず生涯学習団体と しての義務のない気楽な同好会を作ろうかと考えています。団体の設立が出来れば、イベントは団体の名称で開催するかもしれません。現在のところは、個人名 で実施するかどうか可能性は半々というところでしょうか。団体を設立する場合には、このページで会員を募りますので、ご協力をお願い致します。

  また、どの会場も営業行為を禁じているので、不用品のオークションは行わず、希望者に差し上げようと考えを改めました。但し、希望の方が複数名おられ る場合には、話し合いで決めて頂くことになります。差し上げる条件はこれから考えますが、営利目的ではないので、大したものにはならないと思います。興味 のある方はお楽しみにしてください。また、試聴するためのお好きなCDをご持参ください。放出作品は、全て音を聴いて頂いてから差し上げます。変な音のす るものはご愛嬌ということでご了承ください。


読者の方々からのご支援

 昨日、イベント会場探しのことを書いたら、数名の方からアドバイスを頂きました。どうも有難う御座いました。

  頂いたアドバイスの中で、有力な候補があったので、そちらも検討したいと思います。イベントの具体化に向けて今週末は随分伸展しました。日程は9月後半を 考えています。また、展示の内容も工夫していきたいと思います。アイディアがありましたら、メールでご連絡いただけるととても有りがたく、よろしくお願い 致します。


2010/06/19

スピーカー再生技術研究会を発足
 上記にも書きました通 り、スピーカー再生技術研究会を発足させることにしました。左のロゴは、松ヒトシさんのデザインです。
 松さんは、鉄道アイドルの偶像デザインも手掛けるプロのデザイナーですので、お洒落なデザインはお得意なところです。ロゴは最終決定ではありませんが、 個人的には気に入っています。

  スピーカー再生技術研究会は、プロとは違う視線で、スピーカーの再生技術を見つめ、将来のために技術を残そうという研究会です。ですので、研究内容は全て 公開し、誰もがその結果を見られるようにしてゆきます。例会などはどうするか、課題は残りますが、少い会員でも少しずつ始めてゆきたいと思います。

 趣旨にご賛同頂ける方は、会員登録ペー ジから登録をお願い致します。登録情報は、氏名(偽名でも可)、居住地(都道府県名または国名のみ)、ハンドル名(会での個人識別 用)、連絡用メールアドレスのみです。会則案は、こちらを ご参照ください。皆様のご協力をお願い致します。

 7月上旬を目処に、会のウェブページを作ります。研究成果には、適当にご期待ください。よろしくお願い致します。

2010/06/20

入会のメリット−スピーカー再生技術研究会

 昨日入会フォームを設定したところ、早速、5名の方が登録して下さいました。ご協力をどうも有難う御座いました。

 その中で、ある方から、入会のメリットについてご質問頂きました。メリットについては、以下のようなものがあります。

  1. 個人でウェブサイトやブログを持たなくても研究成果を発表できる。
  2. 会として行動することでオフ会の会場を借りやすくなる。
  3. 技術情報を得られやすくなる(かもしれない程度)。
  4. オフ会で自分の作品を他の人に聞いてもらえる。
  5. 他の会員のアドバイスを受けられる。
  6. 懇親会でわいわいがやがやお酒を飲んで楽しめる。
 メリットはこんなところでしょうか。会費も参加義務もないので、デメリットはないと思います。

  この秋に早速第1回の公開オフ会を予定していますので、登録有無に関係なくご来場ください。また、会場を借りるのに必要な会員数には、まだ2名足りません ので、新規のご登録をお待ちしています。登録の人数は、会場を借りるときに申告するものだけですので、登録したからと云って公開オフ会に参加する義務はあ りませんのでご心配は不要です。


公開オフ会用作品

 松ヒトシさんと2名で私的発表をしようと思っていたのが、思いがけず、研究会を作ることになってしまった。いずれにしても当初の目的は明確にしたうえ で、聴きに来られる方に、有意義な内容を加えていこうと考えている。

 当初から発表しようと思っていたのは、大きく分けて下記の内容であった。

  1. 多自由度バスレフ型の開発と作例デモ (鈴木)
  2. N.D.R.(無次元放射システム)アプリケーション開発とデモ (松)
  上記を骨組みとしてなるべく面白い会にしようと考えている。研究会を発足するときには、賛同して会員になってくださった2名の方の作品デモもお願いした。 一方的な発表よりも参加型のほうが、面白いと思う。上記の1、2も共に相互乗り入れになっている。N.D.R.アプリケーションを作るには、多自由度バス レフを応用したほうがシンプルに出来るというのも分ってきたことである。

 自分の部分で、多自由度バスレフについては、8cmシステムの 標準型MCAP-CR、AICC-CR、CBS-CRを骨組みとして入れようと思っているが、折角なので、他にも、自分のメインシステムの励磁型か、或い は、多くの愛好家宅に眠っているFE138RS-Rを活用するシステムをこれから作ってデモするかというようなことも考えている。しかし、一人で多くのシ ステムを運ぶのはちょっと辛いので、大型はどちらか択一になると思う。

 上記の2についても、自分としては大変興味があり、8cmの3シ ステムを使っての実験もやったみた(2/21の日記の通り)。簡易型組合せのN.D.R.でも興味深い音と音場だったのでここでひとつ作ってみることにし て、早速作り始めた。とは云っても、今回は、ホームセンターの定尺サイズのパイン集成材を切ってもらっただけなので、これから多くの加工が残っている。 ボール盤を持たない自分が穴を開けるのは結構面倒である。
 昨日と今日で実施した 工作は、外板の側面に、角材を貼り付けただけである。

 角材を縁に貼る技法は、前記の8cmの3システムから始めたものである。前回は、MAKIZOUのシナアピトン合板と東急ハンズのアガチス角材を組合せ たが、角材の寸法誤差がマイナス0.2〜0.5mm位あったので、最後に檜の薄板を貼って修正しなければならなかった。

 今回は、ロイヤルホームセンターのクリアパイン(?)集成材(18mm厚しかない)と□18mm栂(ツガ)角材を組合せた。こちらは、角材のほうが寸法 が僅かに大きいので修正が簡単である。写真で見ても違和感のない外観になっている。

  今日はこれ以上出来ないので、来週以降少しずつ始めていこうと思う。図面は、音を聴いてみてから載せようと考えている。因みに、スピーカーユニットは 8cmを片側4本シリパラで繋ぎ、インピーダンスは8Ωとする。スピーカーユニットに何を使うかは未だ検討中だが、最も安いFosterのFF80という のを使おうかと考えている。FF80は、FostexのFE83Eよりも、フレームが頑丈そうなのが気に入っている。
 外形寸法は、286W×450H×286Dの正方形断面で、副空気室が2個の標準型MCAP-CRである。ダクトには、紙管を使ってコストを抑え、手間 を簡略化する。最低共振周波数は、欲張らずに約70Hzとして代わりに中低域の量感を稼ぐという設計になっている。

 どんな音と音場感が出来るか分らないが、考えているうちが一番楽しいということだろうか。

2010/06/23

Stereo誌7月号

  おまけが欲しくて、Amazonから1冊購入していたのだが、本日出張の折に寄った新大阪駅構内の書店を見たら売っていたのでもう1冊買ってしまった。勿 論本体はどうでも良く、付録が欲しいだけであった。付録の音がいいか悪いか聴いたわけでもないのだが、何となく良さそうな気がしたのでつい2組も買ったの は何故だろうか?自分でも良く分らない。
 何を作るかも決まっていないし、いくら小さくても邪魔は邪魔である。といいながらつい買ってしまう自分が変だ。


ミューズの方舟2010スピーカーコンテスト

 ブログハイエンド自作スピーカーのkenbo-さんのページを見たら紹介されていたので、つい、募集要項をお願いしてしまった。

  自作スピーカーコンテストは、商売の一環として実施しているものもあるのだが、天邪鬼な自分は、プロの価値観を押し付けられるのが嫌である。価値観は自分 で造るというのがモットーなので、押し付けられた価値観に縛られることを好まない。ミューズの方舟さんのコンテストは、勝ち負けを競うというより寧ろ仲間 内での情報交換、オフ会とお祭りという感じでとても好感が持てる。こういう会だからこそ100人以上が集まるのだと思う。自分も盛上げに貢献できれば嬉し い。以前に書いたように、自分は、勝ち負けなんてどうでも良いので、面白さが命である。この面白さは、会場に来られた方に感じて頂いて初めて価値があるの で、面白いと感じて頂けなければ、ミューズの方舟の皆様には申し訳ないし、自分としても負けである。音が良かったかどうかなんて自分にはどうでも良く、 『これは可能性がありそうだ』と感じられるものなら何でもいいのだ。

 スピーカー再生技術研究会も、面白いかどうかが命で、面白くなかったら、何も価値がないと思っている。人間の命は限りあるので、『自分が死んだらその話 はおしまい』ではしょうがない。『研究会』には、成果を公開する使命があると思っている。

追伸
研究会の会員数が目標の10名にはまだ届いていないので、入会をお願い致します。
会 員登録ページから会員登録できます。メリットは↓位しかないのですが、一緒に楽しみましょう。

祝 10名達成!

先程目標の10人目のご登録を頂きました。皆様、どうも有難う御座いました
引続きご登録をお願い致します。

2010/06/25

ご入会登録御礼

 昨日から今日にかけて、スピーカー再生技術研究会に、更に多くの方々にご登録頂きました。会員数は既に26名となりました。岡田ジャパンの勝利で、気を 良くされて勢いで入会してしまった方もおられるかもしれません。

 本日、会場候補の横浜ラポールの団体登録を済ませました。来月になったら、空きを見つけて抽選申込をします。登録のときは、係の人が名称を見て怪訝な表 情をしていました。真面目な名称だと思っていたのですが、返って怪しい雰囲気があるのでしょう。

 公開オフ会に向けて、また前進となりました。

 現在、Yahoo!グループを作成しており、うまく出来たら会報の形でご登録頂いた方にご挨拶とその他のご案内をします。Yahoo!グループは返信す ると皆に送られるようになるので、そのまま会議することが可能です。手間取っていますのでもう少しお待ちください。

 入会御礼申し上げます。

日本チームの予選突破

  今日は、サッカーのワールドカップで日本が予選最後の大切な試合だったので、溜まっていた仕事を消化しながら試合を見ていた。試合は序盤から日本がリード する展開になった。自分の希望的予想は、前半から攻め込まれるのを凌ぎ、最後の攻め疲れたところの隙を突いて決勝点を決めるという筋書きだった。ところが 最初から予想が外れたので拍子抜けしてしまった。それでも自分の予想の逆の展開になることを心配しながら観戦していた。終盤で、誤審と思われるPKから1 点を取られてしまったが、最後はしっかり守って逃げ切り、しかも、追加点まで上げて立派な成績で決勝リーグに進むことが出来た。代表監督も、外国籍の有名 人より岡田さんのほうがいいと前から思っていた。結果で示すことが出来たのは良かった。今までで最高の監督ではないかと思う。

 それにし ても、今回キーパーの川島は巧いなあ、と感心してしまった。3戦を通して別のキーパーだったら駄目だったかなと思わせる場面が何度もあった。それと、我が 家で人気があるのは遠藤で、日本代表で、キーパーを別にすると一番巧いと思う。決勝リーグで勝つのは大変だろうがそれでも、ランクが上位のチームを蹴散ら しての予選突破は素晴らしかった。


 皆様のご支援に支えられて、スピーカー再生 技術研究会の会員登録も15名になりました。引続き会員登録をお願いいたします。

2010/06/26

オーディオ仲間のFさん宅訪問

 今日は、オーディオ仲間のFさん宅を訪問した。
 Fさんとは、三島の会(正式名はあったかな?)で知り合った方で、2009/11/23に我家を訪問して頂いた方である。Fさんは、決して広いとは云え ない共同住宅に住むという自分と似た環境でオーディオ(自作中心)趣味にいそしんでおられる。

 F さんのシステムはEVの高音ホーン、中高音ホーン、アルテックの38cm口径ウーファーの3ウェイのシステムを自作アンプで駆動するシステムである。プリ アンプのリレーは水銀を使った接点劣化のないもの、ヴォリウムは固定抵抗の切替式、ネットワークは全て調整後に値を固定してしまうという凝りようである。

  音は、とにかく軽快で、屈託のない中高音が小気味良く出てくる。ホーンのシステムなので、離れたほうが良いとおっしゃるが、自分は近くで聴いた音の方が好 みだった。近くで聴くと演奏者の息遣い、ヴァイオリンの弓の返しが活き活きと再現される。音量が小さめということもあるが、離れると、これらの譜面とは関 係ないノイズ(?)は、さっぱりと無くなってしまうように感じた。

 中高音は、ホーンの威力もあり、すっきりと屈託無いのびのびした音である。しかも、弦楽器の中域を分解して聞かせる。どぎつさは全くない自然で優しい音 である。

  低音は、箱ではなく振動板で聞かせるタイプである。鬼太鼓座を聴くと、撥で太鼓の皮を叩く音が生々しく聞こえる。箱の力を借りていないので、太鼓の胴に含 まれる空気が震える感じは少い。自分のシステムの音とは対照的な音造りだろうか。歯切れの良い低音は、ジャズのベースが癖っぽくならず、音を分解して聴か せる。さすがにベテランのオーディオマニアらしい凝った音造りだ。Fさんによると初めからこのような音造りを狙った訳ではなく、気が付いたらこのような音 になったのだと云う。

 Fさんが所有しているB&W(Matrix802?)に切り替えて聴くと、オーディオショップの音になっ た。聴きやすい音だが、中高音が窮屈で、低音は一本調子な印象になる。ベースはズンズンという感じで、必ずしも一音一音を上手に分解する訳ではない。この 一本調子の低音は、低能率のシングルバスレフの特徴だと思う。フルレンジにして、多自由度のバスレフにすると低音の癖はもっと緩和されるだろうが、そうす れば『良い音』になる訳ではないので、好みの問題になる。

 B&W は、スパイクが付属しているのだが、今日はダンボールを敷いて直置きだった。

 良い状態とは云えないので、今日買って持ち合わせていた四角い水晶屑のような破片で3点設置にしてみると低音は随分良くなった。それでも一本調子なの は、やはり癖なのだろう。

 付属のスパイクは4点設置で高さをネジで調整できるようになっている。この音も聴いてみたかったが、大変そうなので今日は聞かなかった。
 Fさんが購入した 200m巻のスピーカーケーブルを頂けるというので、20mも頂戴してしまった。

  このケーブルは、赤2本、白2本の4線ケーブルで、赤と白を夫々より合わせて使うのだという。1本の太さは1.25SQと2SQの間位の太さで、被覆は固 めの樹脂である。キャブタイヤのVCTとは異り、夫々円形断面の4本の被覆線に太いチューブを被せ、隙間は糸で埋める構造である。このため、加工が楽であ る。

 帰って早速音を聴いてみると、中々良い。自分の場合、違いを聴き分ける自信がないので、聴いてみて良ければそれで納得である。これは大変なものを頂戴し てしまった。

 Fさん、どうも有難う御座いました。

 F さんとの談義で重要だったのは、オーディオで最重要なのはスピーカーであって、アンプはスピーカーの奴隷だということだった。先ずはスピーカーを決めなけ れば、アンプが決まらない。スピーカーがはっきりしないとシステム全体が決まらないのである。Fさんは、スピーカーユニットとネットワークを決めて、それ から、アンプを決める方法をとっている。マルチドライブのシステムは、Fさんほどの方でも簡単には構築できないと仰った。

 Fさん、今日はどうも有難う御座いました。


 『スピーカー再生技術研究会』は、上記のよ うに、スピーカーを決めることがシステム構築の第一歩という理由で、スピーカーに重点を置いています。会の発足には、思いの外賛同を頂いて、規模が拡大し てきています。

 皆さん、一緒に面白い会をつくってゆきましょう。

2010/06/28

いろいろな方々のご協力

  多自由度型バスレフの開発に取組み始めたのは、もう何年も前のことになるが、そのときは、研究会を発足するなどということは考えたことがなかった。しか し、多くの方々と出会いがあり、結局、最後は勢いにまかせて会を始めることになってしまった。未だ、会のインフラも整っていない状態である。

 ここまでの間、多くの方に支えて頂いた。それでなければ、ここまで来ることは無かったと思う。松さんと自分とだけでは出来ることに限界がある。それに、 大阪と東京という離れた場所に活動の本拠地があるというのも障害である。

 特に、大山さんと、『集まれ!塩ビ管スピーカー』の方々には多くのアドバイスを頂きました。改めて御礼申し上げます。

N.D.R.もどきシステムの作成

 先週から始めた N.D.R.の作成にぼちぼち取組んでいる。昨日は、多くの穴開けとダクトの接着を行ったのに引続き、今日は、1本の主要部の組立を開始した。

 新作は、公開オフ会で鳴らすつもりのもので、4本のユニットをシリパラで繋いだN.D.R.もどきのシステムである。エンクロージャーは標準型MCAP -CRで、最も単純なものである。それでも、初めて見る人には複雑に感じるだろう。

 ユニットはFosterの8cmを使用する予定であるが、片チャンネル4本も使うので、15〜16cm相当の振動板面積になり、パワーも最大40W入力 になるはずである。

 音を出せるのはしばらく先になりそうだが、自分としては、結構楽しみである。これでN.D.R.の音場感が達成できれば文句なしのシステムになると思 う。

2010/06/30

 私事ですが『集まれ!塩ビ管スピーカー』 に入会してしまいました。既に『手作りアンプの会』にも入っているし、『スピーカー再生技術研究会』も立上中だというのに、節操がありません。

 同会の方々には大変お世話になっています。折角のご縁は大切にしなければなりません。次回の『集まれ!塩ビ管スピーカー』さんのオフ会には、何かスピー カーシステムを持参して伺おうと思います。

  今年も、『ミューズの方舟』さんのスピーカーコンテストに応募してしまいました。先着順に受付とのことなので、間に合ったかどうか分りませんが、エント リーできれば、新しいものを作って参加したいと思います。今年は、FE83En1本を使ったシステムで、名人がぞろぞろとエントリーされるようです。面白 さだけが信条の作品を予定していますので余興にはなると思います。今年は標準型MCAP-CRではなく、AICC-CRかCBS-CRかどちらかにしよう と思います。日程は11月の日曜になる予定だそうですが、決定するのは先になりそうです。会場を借りることの大変さが身に沁みています。会の皆様のご尽力 に感謝しています。


 『スピーカー再生技術研究会』には、今日で ちょうど50名の登録を頂きました。引続き、ご登録をお待ちしています。
登録は会 員登録ページでお願い致します。



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